工場の仕事内容
更新日:2024年01月25日

工場の職種・業種にはどんな種類がある?仕事内容や自分にあった仕事を選ぶポイントを解説

工場の職種・業種にはどんな種類がある?仕事内容や自分にあった仕事を選ぶポイントを解説

※この記事は6分30秒で読めます。

「工場にはどんな職種や業種があるの?」
「自分に合う工場を知りたい」
など、工場の仕事について疑問を持っている方は多いでしょう。

ひと口に工場といっても、職種や業種はさまざまあります。

今回は、業種別・職種別の工場の仕事内容、自分に合った工場の選び方、別の職種の工場に転職する際のポイントなどをご紹介します。この記事を読めば、工場に多くの業種・職種があることがわかり、選択肢の幅を広げることができます。

1.【職種別】工場の仕事内容

ここまでさまざまな職種の工場勤務があることを説明しましたが、工場内ではどのような作業があるのでしょうか。 工場内での作業は基本的に分担しておこなっています。主に工場内では以下の作業があります。

  • ライン作業
  • 検査
  • 品質管理
  • 梱包・仕分け
  • 生産管理
  • 設備管理
  • 工務
  • 総務
  • 管理職
  • 清掃

ここでは、各作業の仕事内容についてご紹介します。

1-1.職種①:ライン作業

ライン作業とは、ベルトコンベアに乗って流れてくる製品に各自に割り当てられた部品を取り付けていく仕事になります。職人であれば一人で組み立てるかもしれませんが、目的としては大量生産になります。

工場での主な作業となり、細分化されていて簡単な作業になるため、特に資格などがなくても作業をすることができます。

以下の記事では、ライン作業の仕事内容や向いている人などより詳しく解説しています。併せてご覧ください。

1-2.職種②:検査

工場内での検査は、ライン作業で完成した製品のチェックをおこなう業務です。工場によって検査方法は異なりますが、基本的にはマニュアルに沿って検査していくことが多く、比較的簡単にできる作業です。

資格などは必要ありませんが、検査の結果が製品の品質に大きく関わってくるので、責任感を持って作業できる人が望ましい工程になります。

1-3.職種③:品質管理

品質管理は、検査と似た工程ではありますが、完成した製品のチェックをしていき不良品がないかの確認をする作業です。

また、品質の低下を感じた時には原因の追及をしていき、工程の改善などに役立てていきます。品質管理にも基本的に資格は必要ありませんが、自動車工場では自動車整備士など、各工場に沿った資格を必要とする場合もあります。

1-4.職種④:梱包・仕分け

梱包・仕分けとは、完成した製品を梱包し、商品ごとに仕分けをしていく作業のことです。ただ単に箱に詰めるのではなく、箱のなかで動かないようにしっかりと固定する必要があります。

梱包にも資格は必要ありませんが、手先が器用であればより効率的に梱包をすることができるため重宝されるでしょう。

以下の記事では、ピッキング(仕分け)作業について詳しく解説しています。併せてご覧ください。

1-5.職種⑤:生産管理

工場内では連日のように休むことなく稼働して多くの製品を作っています。しかし、ただひたすら作るだけでは、大量の在庫を抱えることになってしまいます。 そこで生産管理の仕事が必要になります。

製作する正確な数量や納期などから、作業員の数や機械の台数などを計算していき、実際に作業に入った時に計画通りに進行しているかの確認をしていきます。 

生産管理では、生産管理オペレーション、生産管理プランニングなどの資格があり、これらの資格があれば、生産管理に関する知識を学ぶことができます。

1-6.職種⑥:設備管理

工場での作業は、作業員による手作業もありますが、ライン作業のベルトコンベアなど機械を使った作業もメインになってきます。そんな機械に不具合が発生してしまうと、すべての作業が止まってしまうため、工場に多大な損害を与えてしまいます。 

そのような事態にならないために日頃のメンテナンスが重要になりますが、そのメンテナンスをしていくのが設備管理の仕事になります。

設備管理には設備する分野によってさまざまな資格があり、機械保全技能士・第1種・第2種電気工事士などがあります。

1-7.職種⑦:工務

工場勤務では、加工から出荷まで、営業が受注した仕事の一連の工程を管理した設計図が必要になってきます。

その設計図をもとに作業をしていくため、この設計図がすべての段取りを決めているといっても過言ではありません。そんな設計図を作成するのが工務の仕事です。

ただ机の上で予定を考えるのではなく、直接現場へ足を運んで問題点の改善などに取り組む必要があります。

工務には資格は必要ありませんが、工場全体の流れなどを把握する必要があるため、いきなり工務の仕事をおこなうより、すべての作業を経験しておいたほうが良いでしょう。

1-8.職種⑧:総務

総務の仕事内容は非常に広範囲な業務となっており、庶務業務・文章作成・福利厚生など企業の活動を円滑に進めるために必要不可欠な業務をおこないます。 

会社全体を見回して公正な視点で会社を見る必要があり、現場と経営の架け橋となる存在になります。

総務に必要な資格として、主に簿記を必要としますが、全体をまとめるためのコミュニケーション能力やリーダーシップも必要になってきます。

1-9.職種⑨:管理職

工場での管理職は、一般的に班長やグループリーダーと呼ばれる人たちで、任されたチームをまとめていくのが主な仕事になってきます。

また、班長の上の管理職が主任と呼ばれ、主任は現場と管理職の中間で働く役職となっており、班長に任せている作業内容の確認などをおこないます。

主任よりも上には、係長・課長・部長・工場長などがいますが、これらの管理職は現場へ出ることはほとんどなく、部下の育成などが主な仕事になります。

管理職に資格は必要ありませんが、欠かせない資質としてマネジメント能力があり、作業員の得手不得手などを把握して、的確な指示を出せる能力が必要になります。

1-10.職種⑩:清掃

工場での作業は精密機械を扱う場面も多く、清掃の仕事は工場全体の清掃だけでなく機械の清掃もしていきます。

製品に菌や異物が混ざらないようにする仕事で、特に食品工場では安全性を維持するためには欠かせない仕事です。疎かにすることで食中毒など重大な問題に発展してしまう恐れがあります。

清掃に必要な資格はありませんが、細かい点まで目が行き届くきれい好きな人が良いでしょう。

以下の記事では、清掃・洗浄の仕事についてより詳しく解説しています。併せてご覧ください。

2.【業種別】工場の仕事内容

工場での仕事はどのような内容なのでしょうか。 ひとことで工場での仕事といっても、以下のように多種多様な工場があります。

  • クリーニングの工場
  • お菓子工場
  • 製薬系工場
  • 化粧品工場
  • ネジ製造工場
  • 半導体工場
  • 自動車工場

など

これらの工場ではそれぞれ仕事内容が異なっています。 ここからは上記で挙げた工場での仕事内容について業種別に紹介していきます。

2-1.業種①:クリーニングの工場

クリーニング工場では、クリーニング屋に預けた品物を工場内できれいに仕上げます。

2-1-1.クリーニング工場の仕事内容

  • 検品
  • 仕分け
  • 洗濯
  • シミ抜き
  • 点検
  • 梱包

工場に運ばれてきた品物の検品・仕分けをしていきます。このとき、衣類のポケットに荷物はないのかなど、機械トラブルを避けるためにも確実に検査する必要があり、色や素材ごとに仕分けていきます。 

その後、実際に洗濯をしてシミ抜きや仕上げ作業をおこない、最後に点検・梱包するまでがクリーニング工場での仕事内容になります。

2-2.業種②:お菓子工場

お菓子工場といっても、扱っているお菓子によって作業内容は変わってきます。チョコレート工場ではチョコレートを型に入れる作業など、お菓子独自の作業が発生してきます。

しかし、お菓子工場ごとの作業は別にしても大まかな部分では同じ作業がほとんどです。

2-2-1.お菓子工場の仕事内容

  • 検品
  • 梱包
  • 仕分け
  • 洗浄

どのお菓子工場でも仕事内容は決まっています

ラインに流れるお菓子に破損などがないかの検品から、できあがったお菓子の梱包、梱包後のお菓子の仕分け、最後にお菓子作りに使われた調理器具の洗浄をおこないます。

2-3.業種③:製薬系工場

製薬系工場では、普段薬局などで購入する薬を製造している工場で、医薬品だけでなく医薬部外品や飲料などの生産をしています。

2-3-1.製薬系工場の仕事内容

  • 受注
  • 生産管理
  • 研究
  • 仕分け
  • ピッキング

製薬系工場では医薬品の製造だけでなく、安全性や副作用に関する研究などもしており、研究をする場合は英語力を身につける必要もあります。

また、製薬系工場では作業着ではなく、無塵衣と呼ばれる服を着ての作業となり、爪や髪を短くしなければ作業できない工場もあります。

2-4.業種④:化粧品工場

化粧品工場は主に、化粧品を作る工程と、できた化粧品を容器に入れて出荷するまでの工程に分けられます。

2-4-1.化粧品工場の仕事内容

  • 計量
  • 検査
  • 仕込み
  • 包装・梱包

化粧品工場の仕事は基本的にライン作業です。人の肌に触れる製品を扱っているため、常に責任感を持ち、忍耐強く作業をしなければなりません。

2-5.業種⑤:ネジ製造工場

ネジ製造工場は家具や自動車など、私たちが普段の生活で使っている物のほとんどに使われているネジを作る工場です。

2-5-1.ネジ製造工場の仕事内容

  • 切断
  • 頭部成形
  • 転造
  • 検品
  • 納品管理

材料となる鉄などの材質をカットする切断工程から、ネジの頭を作る頭部成形・ネジのギザギザの部分を作る転造・検品・納品管理といった仕事内容になっています。

ネジ製造工場では、特別な資格を持っていなくても作業をすることができます。ただし、ほとんどが機械での作業になるので、機械の取り扱いに慣れる必要があります。

2-6.業種⑥:半導体工場

半導体とは、テレビや洗濯機など生活に不可欠な電化製品を動かすための心臓部で、工場での作業には前工程と後工程の2段階に分けられています。 

前工程では、半導体の基礎となる部分の製作をおこない、後工程で半導体の組立て・試験・検査をおこなっていきます。

2-6-1.半導体工場の仕事内容

  • 組立て
  • 検査
  • マーキング

半導体工場では主に後工程の組立て・検査をすることが多く、細かい埃などが入らないようにクリーンルームでの作業となり、ライン作業での組立てが主になります。 

ライン作業では資格を持っていなくても作業は可能となりますが、半導体製品製造技能士という資格があれば、収入の増加も見込めます。

2-7.業種⑦:自動車工場

自動車工場では、普段私たちが利用している自動車の部品の製造や組立などをおこなっていきます。

2-7-1.自動車工場の仕事内容

  • プレス
  • 溶接
  • 塗装
  • 組立
  • 検査

自動車工場は工程を細分化して製造をしています。多くの仕事内容があるため、なかには未経験でも始めやすい工程もあります。

また、工場勤務のなかでも年収は比較的高めの業種となっています。

以下の記事では、自動車工場についてより詳しく解説しています。併せてご覧ください。

3.自分に合った業種・職種の工場を選ぶには?

ここまで多くの工場を業種・職種別にご紹介してきましたが、どのように工場を選べば良いかわからないという人もいるのではないでしょうか。そこでここでは、たくさんある工場の中から自分に合う工場の選び方を3つご紹介します。

なお、以下の記事では適性診断チャートを掲載していますので、こちらも参考にしながら自分に合う工場を選んでみてください。

3-1.自分の好きなものや趣味から選ぶ

自分が興味のあるものや好きなものを扱っている工場を探してみましょう。

例えば、車に興味があるなら自動車工場、お菓子が好きならお菓子工場など、自分の好きなものを扱っている工場で働くと、製造過程を見る楽しさからやりがいを感じられることがあります。

楽しさややりがいを感じられる職場なら仕事に対するモチベーションも変わってきます。どの工場が良いのか迷っている場合は、自分の好きなものは何かを明確にしてみると良いでしょう。

3-2.自分の強み・弱みから選ぶ

自分の強みや弱みから工場を選ぶのも一つの方法です。

手先が器用な人は細かい製品を扱う工場、体力に自信のある人は重いものを運ぶ工場を選ぶと良いでしょう。

逆に、人とコミュニケーションを取ることが苦手な人が総務や管理職を選んでしまうと、思うように自分の能力を発揮することができないかもしれません。

工場に限らず、仕事を選ぶ際には、自分の強みや弱みをしっかりと理解することが大切です。

3-3.自分の価値観と企業理念がマッチする工場を選ぶ

多くの会社では、会社の事業の目的や方針、社会における存在意義などを示した「企業理念」を定めています。

さまざまな工場の企業理念を見て、自分の価値観と合う工場を選んでみましょう。自分の価値観と企業理念がマッチしている工場なら入社後のミスマッチを防ぐことができ、大きなやりがいを感じることもできます。

4.別の職種の工場に転職するときのポイント

工場の業種や職種についてお伝えしましたが、あなたはどう感じましたか? ここでは、工場を辞めたあとに別の工場に転職する場合のおすすめの職種をご紹介します。

4-1.20代なら若手を採用している工場を選ぶ

もしあなたがまだ20代であれば、転職のチャンスはたくさんあります。企業の人事は、今後活躍できる若い20代を集めることに必死です。若い世代を将来のために育てたいと考える企業はたくさんあります。

また、20代は若く体力もあることため、特に力仕事が多い工場などでは採用されやすいでしょう。

4-2.未経験者を採用している職種を選ぶ

工場の仕事のなかには、経験やスキルがなくても採用される職種もあります。マニュアルがあったり、先輩社員が丁寧に教えてくれたりする職場も多いので安心です。

特に製造業は未経験を採用しておりますので、興味がある方は一度求人を見てみてはいかがでしょうか。

4-3.製造の技術職を選ぶ

製造工場では、色んな作業をする人が働いています。そのなかでも専門的な知識をを使って、製造に関する専門技術を用いて作業をする人たちがいます。そのような人たちは技術職と呼ばれています。

特に理系の大学や大学院を卒業した方は、技術職をおすすめします。

5.まとめ

今回紹介したように、ひと口に工場勤務といっても多彩な工場があり、その工場内でもさらにさまざまな職種に分類されます。そのため、自分の性格などを考えて自分に適した職種を選択しやすい仕事です。

工場勤務を検討している人は、工場内のどのような仕事が自分に向いているのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。

 UTグループでは、製造業界で一緒に働く仲間を募集しています。 高卒や大学を中退された人でも、やる気がある人なら積極的に採用しています。

充実した研修制度もありますし、まったく知識がなくても大丈夫です。先輩社員もいるので、仕事中わからなくなってもすぐに相談できます! 

まずは「応募」していただき、面接まで進んでいただければ、どのような感じで働くのかなど、仕事の詳細を詳しくお伝えします。みなさんからの質問にもお答えいたしますので、まずはぜひ「応募」してみてください。

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