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更新日:2024年01月18日

シングルマザーにおすすめの資格10選と嬉しい支援制度を紹介

シングルマザーにおすすめの資格10選と嬉しい支援制度を紹介

※この記事は6分で読めます。

「シングルマザーでも資格を取れば仕事の選択肢が増えるかな」
「資格を取りたいけどシングルマザーにはなかなか時間がない」
など、資格取得について悩んでいるシングルマザーの方もいるでしょう。

資格を取得することは、仕事に良い影響が出ることですが、シングルマザーという状況からなかなか勉強に身を入れることができなかったり、家庭との両立が難しかったりするものです。

今回は、シングルマザーが資格を取得するメリット、おすすめの資格、資格を取るためのポイントなどを解説します。この記事を読めば、シングルマザーの方でも資格の取得が目指せるヒントが得られますよ。

1.シングルマザーが資格を取得するメリット

まずは、シングルマザーが資格を取得するメリットについてお伝えします。

  • 収入を上げることができる
  • 仕事の選択肢が増える
  • 転職活動で有利になる

それぞれのメリットについてお伝えします。

1-1.収入を上げることができる

資格を持っていると、任される仕事の範囲が増えて収入のアップが見込めます。

働き先によっては資格手当がもらえることもあるため、職場を探すときに条件として確認しておくのもおすすめです。

資格を持っていない方よりも時給や月給が高く設定されていることもあるため、給与面でのメリットは多いと思っておいて良いでしょう。

1-2.仕事の選択肢が増える

職種や求人によっては、資格を持っていないと応募資格の条件を満たせないということもあります。

資格がないことで諦めなければならなかった好条件の仕事にもチャレンジできるようになるため、仕事の選択肢が増えるのが資格取得のメリットの一つといえるでしょう。

1-3.転職活動で有利になる

転職の際、資格があれば自分の強みとしてアピールできることが増えるのもメリットです。さらに実務経験があれば、即戦力としてよりよい待遇で働ける可能性も高くなります。

何人かで応募が重なったときも、資格を持っている方や実務経験がある方から優先的に採用されていく可能性が高いため、就職が有利になるでしょう。

2.シングルマザーにおすすめの資格10選

安定した職につくためには、この先も長く活かしていける資格を選ぶことが大切です。ここでは、シングルマザーが取得するのにおすすめの資格を10種類ご紹介します。

まずは、シングルマザーが資格を取得するメリットについてお伝えします。

  • 介護福祉士
  • 保育士
  • 看護師
  • 作業療法士
  • 歯科衛生士
  • 登録販売者
  • 調理師
  • 栄養士
  • 製菓衛生師
  • 医療事務

各資格についてお伝えします。

※それぞれの仕事の平均年収は、厚生労働省の「職業情報提供サイトjobtag」をもとに記載しています。

2-1.介護福祉士

介護福祉士は、介護を必要とする人の食事や入浴といった日常生活のサポートをする仕事です。

高齢化社会の今、人手不足ということもありとても需要が上がっています。この先もしばらく需要がなくならないと言われている職業です。

令和4年度の介護福祉士の平均年収は、訪問介護で353.2万円、施設介護で362.9万円となっています。

2-2.保育士

保育士は、子育て経験を仕事に活かせることでシングルマザーにも人気の資格です。
勤務先は保育園のほか、託児所や認定こども園、児童福祉施設、放課後デイサービスなどがあります。通信講座など学校に通わずに資格を取得できるのも嬉しいポイントです。

令和4年度の保育士の平均年収は391.4万円でした。

2-3.看護師

看護師は、医師の診察に基づいて診療や治療の補助をおこないます。

勤務先は病院だけでなく、介護施設や保育施設など幅広く選択肢も多いため、自分に合った職場を探しやすいでしょう。

看護師の資格を取得すれば、保健師と助産師の受験資格が与えられるため、キャリアアップを目指したい方にもおすすめです。

令和4年度の看護師の平均年収は508.1万円でした。

2-4.作業療法士

作業療法士は、障がいを持つ方の日常動作を回復させるためのリハビリをおこなう仕事です。勤務先には病院をはじめ、福祉施設や介護施設などがあります。

作業療法士も、高齢化社会に伴って需要が高まっていく職業の一つです。

令和4年度の作業療法士の平均年収は430.7万円でした。

2-5.歯科衛生士

歯科衛生士は、歯科医師の指示にしたがって歯科予防処置をおこなったり、歯の健康指導をおこなったりします。

歯科衛生士には比較的女性が多いため、職場によってはシングルマザーという境遇への理解を得やすく、勤務時間の調整などがしやすいこともあります。

令和4年度の歯科衛生士の平均年収は382.5万円でした。

2-6.販売登録者

登録販売者は、ドラッグストアや薬局で風邪薬や鎮痛剤といった一般医薬品を販売できる資格です。

薬剤師のように調剤薬局で処方薬を取り扱うことはできませんが、ドラッグストアで薬についてのアドバイスを行なったり相談に乗ったりします。

資格の取得条件は試験の合格のみで、学校に通ったり決まった講習を受けたりといった条件がないのはシングルマザーにとっては嬉しいポイントです。

令和4年度の登録販売者の平均年収は357.7万円でした。

2-7.調理師

調理師は、飲食店などで調理などの業務をする仕事です。調理師と名乗るには調理師免許が必要になります。勤務先には飲食店やレストラン、宿泊施設、給食センターなどがあります。

シングルマザーにとって料理は身近なものである場合が多く、仕事で得た知識を日常にも活かすことできるでしょう。

令和4年度の調理師の平均年収は、職種によって幅がありますが平均で330万円前後でした。

2-8.栄養士

栄養士は、栄養バランスを加味した給食メニューの作成や調理、病院や食品製造業での健康に関するアドバイスをおこないます。

栄養士の資格を取得すれば、上級資格として管理栄養士という資格取得にチャレンジできるようになります。

料理という身近なものに携わりながら、将来のキャリアアップを目指していきたいシングルマザーの方におすすめです。

令和4年度の栄養士の平均年収は379.1万円でした。

2-9.製菓衛生師

製菓衛生師とは、お菓子のジャンルを問わずに製菓の技術や衛生知識が身についていることを証明する国家資格です。パティシエとして働くうえで必須ではないものの、持っていると待遇や選考で有利になります。

食品衛生管理者になれたり、パティシエとして海外に行く際にもVISAが取りやすかったりと、キャリアアップを目指すシングルマザーの方におすすめの資格です。

令和4年度の製菓衛生士の平均年収はパティシエで344.8万円でした。

2-10.医療事務

医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で受付や会計といった仕事をおこないます。

資格がなくてもできる仕事ではありますが、資格を持っていることで採用時や待遇面で有利に働きます。

医療機関は全国どこにでもあるので、場所を選ばず働くことができ、さらに勤務時間にも融通が利きやすいことでシングルマザーに人気の資格でもあります。

令和4年度の医療事務の平均年収は437.4万円でした。

3.シングルマザーに嬉しい資格取得支援制度

資格を取るうえで、どうしても必要になってくるのは費用です。女手一つで子どもを育てることは容易ではないため、ただでさえ家計に余裕がない方が多いはず。

そんなシングルマザーを国として応援するべく、資格取得の支援制度があります。

3-1.自立支援教育訓練給付金

シングルマザー(ひとり親)が資格を習得するのにかかる費用を支援する制度です。
対象の講座を受講し修了した場合、費用の60%(最低1万2001円〜最高80万円)を受け取ることができます。

支援を受けられる条件として、

  • 児童扶養手当を受けている、または同様の所得水準であること
  • 就業経験、技能、資格の取得状況や労働市場の状況などから判断して、当該教育訓練が適職に就くために必要であると認められること

の2点を満たしている必要があります。

3-2.高等職業訓練促進給付金事業

シングルマザー(ひとり親)が資格取得のために1~4年の間、養成機関で学ぶ際に生活費を支給する制度です。支給額は以下の通りです。

月額 終了後
住民税非課税世帯 100,000円 50,000円
住民税課税世帯 70,500円 25,000円

対象となる資格は「就職の際に有利となるものであって、かつ養成機関において1年以上のカリキュラムの修業が予定されているものについて都道府県等の長が指定したもの」とされており、看護師、准看護師、保育士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、調理師などが挙げられます。

支援を受けられる条件として、

  • 児童扶養手当を受けているまたは同様の所得水準であること
  • Webサイト、Webサービスを通して商品・サービスが売れる仕組みを作る「WEBマーケター」

の2点を満たしている必要があります。

3-3.ひとり親家庭高等職業訓練促進賃金貸付事業

前述した高等職業訓練促進給付金を受給する方を対象とした支援制度です。

養成機関の学費(上限50万)と就職に必要な費用(上限20万)を”貸付”という形で支援を受けることができます。

以下の条件を満たすと返済が免除になります。

  • 養成機関を卒業
  • 資格取得から1年以内に就職
  • 取得した資格を使った業務に5年間就業を継続

3-4.高等学校卒業程度認定試験合格支援事業

高卒認定試験を受けた結果より良い条件で就職、転職ができることを目的とした支援制度で、高卒認定をもらうまで講座を受けて、修了、合格した際に費用の一部を受給することができます。支給額は以下の通りです。

支給額
受講開始時給付金帯 受講費用の3割(上限75,000円)
受講修了時給付金 受講費用の1割(受講開始時給付金と合わせて上限10万円)
合格時給付金 受講費用の2割(受講開始時給付金及び受講修了時給付金と合わせて上限15万円)

受給の条件として、

  • ひとり親家庭の親または児童であること
  • 児童扶養手当を受けているまたは同様の所得水準であること
  • 高卒認定試験に合格することが就職のために必要と判断された時

の3点を満たしている必要があります。

4.シングルマザーが資格取得を目指す際のポイント

次に、シングルマザーが資格取得を目指す際のポイントについてお伝えします。

  • なるべく短期間での合格を目指す
  • 子供の預け先を確保してお

上記2つのポイントを把握しておきましょう。

4-1.なるべく短期間での合格を目指す

現時点でもパートやアルバイトなどの仕事と子育ての両立があり、自由な時間がないというシングルマザーの方が多いのではないでしょうか。

そんななかで資格取得のための勉強時間を確保するとなると、精神的にも体力的にも辛くなってきます。

また、勉強期間が長くなると、モチベーションの低下にも繋がり、勉強の効率が落ちてしまいます。

乗り越えなければならない壁でもありますが、こういった期間はなるべく短くできるようにスケジュールを立てておきましょう。

4-2.子供の預け先を確保しておく

資格の取得を目指して勉強をするなかでもう一つ重要なのが、どうしても自分が子どもを見れないときのための預け先を確保しておくことです。

親や兄弟などの身内に頼ることができないという方には、病児保育やベビーシッターがおすすめです。

  • 4-2-1.病児保育

    体調不良や病気にかかった子どもを預かってくれる保育サービスで、主に自治体が運営しています。対象年齢は一般的に乳幼児〜小学生まで。1日2,000〜3,000円が平均的な価格です。

    自治体によっては導入されていないこともあるため、事前に調べておきましょう。

    4-2-2.ベビーシッター

    ベビーシッターにはマッチング型と派遣型の2種類があります。

    マッチング型は、利用者が会社に登録されているベビーシッターと個人的な契約を交わすものです。この場合、トラブルが起きた場合は双方で解決する必要があります。

    派遣型は利用者の要望に沿った形でベビーシッターを派遣してくれる形態で、契約は会社を通したものなのでトラブルの際は会社が対応してくれます。

    1時間あたりの相場はマッチング型で1,500〜2,500円、派遣型で2,000〜3,000円と派遣型の方が少し割高ではあります。いざというときのために、契約しておくのがおすすめです。

    5.シングルマザーが資格を取得するうえでの注意点

    シングルマザーが資格を取得するうえでの注意点についてお伝えします。

    • 一定の時間と費用がかかることを理解しておく
    • 資格取得がすぐに給与に反映されないこともある

    それぞれについてお伝えします。

    5-1.一定の時間と費用がかかることを理解しておく

    どのような資格を取るにしても、資格を取るための勉強や試験に一定の時間と費用がかかります。

    資格の難易度によってかかる時間は変わってくるため、自分がやりたい仕事と生活とのバランスを見て取りたい資格を決めましょう。

    費用の負担は、前述した支援制度を使って軽減しながら目指していくこともできるため、うまく活用していきましょう。

    5-2.資格取得がすぐに給与に反映されないこともある

    取得した資格は、あくまでも給与アップやキャリアアップのための一つのステップであり、職場によってはすぐに給与に反映されないこともあります。

    資格取得後の実務経験が重要なので、その後しばらくは経験を積むための期間があることを理解しておきましょう。

    6.働きながら資格取得を目指せるおすすめの仕事

    入社時点では資格がなくても、未経験スタートから実務経験を積んだうえで資格取得を目指せる仕事もあります。働きながら資格を取りたいという方は以下の3つをチェックしてみてください。

    • 介護職
    • 事務職
    • 工場勤務

    それぞれの仕事についてお伝えします。

    6-1.介護職

    介護職は、慢性的な人手不足の影響もあり、多くの企業が未経験者や資格のない方でも積極的に採用をおこなっています。

    入社してすぐは資格がなくてもできる範囲の業務を担当し、その後介護福祉士や作業療法士といった資格を取得してから業務の幅を広げていくといった働き方が可能です。

    資格を取得すれば給与アップだけでなくキャリアアップを狙うこともできます。

    6-2.事務職

    比較的女性に人気の事務職は、求人数も数多くあります。多少のパソコンスキルがあれば未経験でも応募可能な求人も多いです。

    働きながら日商簿記検定やビジネス文書検定、MOSなどの資格を取得すればより好待遇で働けるようになる可能性があります。

    事務職について詳しくは以下の記事もご参考ください。

    6-3.工場勤務

    工場勤務の仕事は、さまざまな種類があり自分に合うものを選ぶことができます。

    力が必要ない、座ってできるなど女性でも無理なくできる仕事もあるため、資格を持たないシングルマザーの方でも比較的働きやすいでしょう。

    働きながら、危険物取扱者や衛生管理者などの工場勤務に活かせる資格を取得すれば、より活躍できる人材として、好待遇で働けるようになるでしょう。

    工場勤務について詳しくは以下の記事もご参考ください。

    7.まとめ

    子育てや現在の仕事があるなかで、資格取得のために時間を費やすことは簡単なことではありません。

    それでも将来のために奮闘するシングルマザーをサポートするため、国としてさまざまな支援がおこなわれています。

    子どもを育てていくなかで最も大切なのは、母親の心身の健康です。少しでも余裕を持てるよう、国からのさまざまなサポートを駆使しながら資格取得を目指していきましょう。

    JOBPALでは、女性にとって働きやすい仕事の紹介もおこなっています。経験豊富なアドバイザーがサポートするので、お気軽にご相談ください。

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