今すぐ転職すべきブラック企業の特徴と辞めるときの流れ
※この記事は6分で読めます。
「ブラック企業で働くのがつらい」
「今の会社がブラックで早く辞めたい」
など、ブラック企業に関する悩みを持っている方もいるでしょう。
ブラック企業のような劣悪な環境で働くことは、心身の不調につながる可能性が高いため、できる限り早めに抜け出すべきです。
今回は、ブラック企業の特徴、辞めるときの流れ、ブラック企業かどうかを見抜くコツなどを解説します。この記事を読むことで、ブラック企業からの抜け出し方を理解できるようになります。
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1.そもそもブラック企業の定義とは?
ブラック企業に関する明確な定義はありませんが、厚生労働省では以下の特徴を、ブラック企業の持つ一般的な特徴としています。
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
もし上記に当てはまるような環境で働いているならば、今いる会社はブラック企業といえる可能性が出てくるでしょう。
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参照:「ブラック企業」ってどんな会社なの?|厚生労働省
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html
2.今すぐ転職すべきブラック企業の特徴
ここからはより具体的に、今すぐにでも転職を検討するべきブラック企業の特徴を見ていきます。
- 過労死ラインに迫る長時間労働
- 給料や残業代の未払い
- 安全でない場所や状況での作業
- 労働災害を正しく報告しない
- セクハラやパワハラが日常的にある
- 辞めたくても辞めさせてくれない
- 社員の入れ替わりが激しい
各特徴について詳しくお伝えします。
2-1.過労死ラインに迫る長時間労働
日本では労働基準法で、1日8時間・週40時間の法定労働時間が定められています。しかしブラック企業では、この法定労働時間を超える労働を強いられていることがあります。
社員に対して法定労働時間を超える労働を要求する場合、本来であれば行政官庁に届け出を提出する必要があります。
しかし、ブラック企業では届け出を提出することなく、健康被害のリスクが高まるほどの残業が課されるケースが多いです。
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参照:労働時間・休日|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/index.html
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参照:過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11202000/000549720.pdf
2-2.給料や残業代の未払い
収入に関する面からブラック企業と呼ばれる会社もあります。
具体的には残業代を支払わない、みなし残業代で残業代を誤魔化すなどの会社が、ブラック企業と呼ばれやすいです。
また、残業代の問題だけではなく給料が最低賃金以下、あるいはそもそも給料を支払わないような会社も、一般的にはブラック企業として認識されています。
2-3.安全でない場所や状況での作業
無資格なのに資格が必要な仕事をやらされる、保護具なしで危険な現場で作業させられるなど、ブラック企業では安全対策がなされていない環境で、仕事をさせされることがあります。
万が一の事故が起きてからでは遅いため、このようなケースでは怪我をする前に、早急に退職・転職を検討するべきでしょう。
2-4.労働災害を正しく報告しない
仕事中に起こった怪我や仕事が原因で発症した病気は、労働災害に認定されるケースがあります。
しかし、ブラック企業では労働災害が起きた状況を偽り、本来とは異なる報告書を労働基準監督署に提出したり、そもそも報告書自体を提出しなかったりするケースが見られます。
いずれも違法なので、上記のような法を遵守する意識が薄い会社からは早めに抜け出すべきです。
2-5.セクハラやパワハラが日常的にある
セクハラやパワハラが多いことも、ブラック企業の特徴です。
セクハラ・パワハラには、過剰な接触や暴力など、そもそも犯罪行為に該当する事例もあります。
今は自分自身に被害がなかったとしても、いずれトラブルに巻き込まれる前に離れるのが安心です。
2-6.辞めたくても辞めさせてくれない
ブラック企業は離職率が高いため、人手不足に陥りがちです。だからこそ、これ以上社員が減らないよう退職の意思を伝えても引き止めてくる可能性があります。
「会社に必要な人材だから」「残ってもらわないと困る」などの言葉で、引き止めてくることもありますが、早く辞めたいという意思があるなら、自分の意思を貫きましょう。
2-7.社員の入れ替わりが激しい
労働環境に問題があるからこそ、ブラック企業は社員の離職率が高く、入れ替わりが激しくなっています。
このような企業では、心身の不調などが原因で急に辞める方がいて、しっかりとした業務の引き継ぎがおこなわれないケースも少なくありません。
その結果、新しく入社した方も慣れないうちからキャパシティを超える量の仕事を任され、不満が募り、短期で退職を考えはじめるという悪循環に陥りがちです。
3.今働いているブラック企業を辞めるときの流れ
今の会社がブラック企業でなんとかして辞めたいときは、以下の流れで行動してみてください。
- 働きながら転職活動を進める
- 退職届を上司に提出する
- 退職日を決めて引き継ぎをおこなう
辞めるときの流れを把握しておきましょう。
3-1.働きながら転職活動を進める
忙しいなかではありますが、できるかぎり今の仕事を続けながら転職先を探しましょう。
転職先が決まっている状態であれば、今の仕事を辞めても無収入の期間がなく、経済的に余裕を持つことができます。
休憩時間や休日に求人情報をこまめにチェックし、少しずつでも転職活動を進めていきましょう。
効率よく転職先を探したい場合は、キャリア相談をすることも視野に入れてください。専門のアドバイザーと一緒に探すことで、自分の希望や適性にマッチした会社がスムーズに見つかります。
JOBPALではプロのキャリアパートナーによる面談が実施可能です。面談を通して、あなたにぴったりの仕事をご紹介します。
3-2.退職届を上司に提出する
仕事を辞めるときは、退職の時期を決めてから上司に退職届を提出します。
法律上では2週間前に退職の意思を伝えれば辞めることは可能ですが、話をスムーズに進めるためには、できるだけ1ヵ月前には上司に報告すると良いでしょう。
早め早めに伝えることで、業務の引き継ぎも余裕を持っておこなえるようになります。
3-3.退職日を決めて引き継ぎをおこなう
具体的な退職日が決まったら、退職する日までに後任に仕事の引き継ぎをおこないます。
引き継ぎと並行して、退職日までにお世話になった方への挨拶回りもおこなっておきましょう。
また、有給が残っている場合は消化するためにも、早めに引き継ぎを終わらせておくことがおすすめです。
4.上司に直接退職を申し出ることが難しい場合
退職を希望している方のなかには、「心身に不調をきたしていて会社に行くことができない」「上司の顔を見たくない」などの事情から、直接退職を申し出ることができない方もいます。
このような場合は、退職代行サービスを利用する方法がおすすめです。
退職代行サービスは、退職者に代わって会社に退職の連絡をしてくれるサービスです。利用するには料金が必要ですが、上記のような例に該当する場合、心の負担が軽くなります。
自分から上司に退職を言い出せないときだけではなく、申し出ても辞めさせてもらえないときにも活用できます。スムーズな退職が難しいときに、利用を検討してみてください。
5.転職活動でブラック企業を見抜くコツ
せっかくブラック企業を辞めたのに、またブラック企業へと転職してしまっては意味がありません。ここではブラック企業を見抜くコツをご紹介します。
5-1.求人情報でブラック企業を見抜くコツ
まずは、求人情報からブラック企業を見抜くコツです。以下の点に当てはまるものが多い企業にご注意ください。
- 常に求人が出ている
- 給料が同業他社より高い
- 経歴や職歴を問わない
- みなし残業代制がある
- 詳しい仕事内容の説明がない
ブラック企業は常に人手不足の傾向があるため、どうにかして人材を獲得しようとして、誰でも応募しやすく、一見すると魅力的な条件を提示しています。
しかし、条件が良くても仕事内容がハードである可能性が高いため、待遇だけを確認するのではなく、仕事内容についてもきちんとチェックすることが大切です。
5-2.面接でブラック企業を見抜くコツ
続いて、面接でブラック企業を見抜くコツです。掲載されている求人情報に怪しい点がなくても、面接で以下のようなことがあれば入社を避けたほうが良いでしょう。
- 面接官の態度が横柄
- 質問しても回答が曖昧
- 社内から暴言が聞こえる
- 面接の場ですぐ内定が出る
面接官を含めた社員に高圧的な方や感情的な方が多い会社は、社内の雰囲気が悪いと考えられます。
社内の雰囲気が悪い理由の一つに、ブラックと言える労働環境の悪さが関係しているかもしれません。
いざ働くとなったときにもつらい思いをすることになるので、面接官の態度や社内の様子に少しでも違和感を覚えたら、その会社への入社は避けましょう。
5-3.口コミサイトでブラック企業を見抜くコツ
求人情報や面接以外には、口コミサイトでブラック企業を見抜くことも可能です。
口コミサイトには、実際に働いている社員や働いた経験のある元社員のリアルな意見が掲載されています。
あくまでもインターネットの口コミなので、すべてを鵜呑みにしてはいけませんが、悪い口コミが多い企業はブラック企業の可能性が高いと考えて転職活動を進めましょう。
6.ブラック企業からホワイト企業に転職して変わること
ブラック企業からホワイト企業へ転職することで、起こる良い変化はたくさんあります。ここでは、その一例をご紹介します。
- 自由な時間が増える
- 心身ともに健康になる
- きちんと食事を摂れるようになる
- 家族や友人との時間が増える
- 仕事のパフォーマンスが上がる
それぞれについてお伝えします。
6-1.自由な時間が増える
ブラック企業に勤めていると、長時間の残業や休日出勤で自由に使える時間がないという方が少なくありません。
ホワイト企業に転職することで、長時間残業や休日出勤から解放され、自由時間を確保できるようになります。
転職前にはあまり楽しめなかった趣味の時間を作ることができ、プライベートの時間が充実するでしょう。
6-2.心身ともに健康になる
労働環境が改善されることで、肉体的にも精神的にも疲労・ストレスが溜まりにくくなり、健康的になります。
転職前は多少体調が悪くても休めず無理して働いていた方も、休養をしっかり取れるようになり、健康になったことを実感できる可能性が高いです。
6-3.きちんと食事を摂れるようになる
ブラック企業だと仕事帰りに買い物に行ったり、料理を作ったりする気力がなく、毎日コンビニ弁当やレトルト食品に頼ってしまう方が多いです。
乱れた食生活は体を壊す原因になりますが、転職して時間を確保できるようになれば、自炊をする余裕ができ、食事面を見直すことができます。
6-4.家族や友人との時間が増える
仕事の時間が長く、家族や友人との時間を作れていなかった方もいると思います。
ホワイト企業に転職することで、毎日早い時間に帰宅でき、休日は仕事のことを気にせずに済むようになります。その結果、家族や友人と、ゆっくり遊ぶ時間を確保できるでしょう。
6-5.仕事のパフォーマンスが上がる
労働環境が改善されれば、睡眠時間を長く取れるなど、生活の質が変わってくるため、脳の疲れや身体の疲労感が軽くなり、仕事のパフォーマンスが向上します。
これまで以上に集中して仕事に取り組むことができるでしょう。
意欲的に仕事に取り組むことができれば、より良い成果を出すことも望め、キャリアアップを目指せます。
7.まとめ
ブラック企業で働くことは、心身に大きな負担をかけることになりますし、将来のさまざまなリスクにもつながります。
今の会社がブラックだと感じたら、早めの転職を検討しましょう。
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