工場の仕事内容
更新日:2024年01月25日

倉庫内作業はどんな仕事?主な仕事内容6つや役立つ資格、働くメリットなどを解説

倉庫内作業はどんな仕事?主な仕事内容6つや役立つ資格、働くメリットなどを解説

※この記事は6分で読めます。

「倉庫内作業ってどんな仕事?」
「倉庫内作業に有利な資格が知りたい」
など、倉庫内作業に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

倉庫内作業は、物流企業や工場の倉庫で荷物の運搬や検品などを担当する仕事です。手作業でのピッキングやフォークリフトでの運搬以外にも、検品や仕分けなど、業務内容は多岐にわたります。

今回は、倉庫内作業の概要、倉庫内作業で役立つ資格、向いている人の特徴などを解説します。この記事を読めば倉庫内作業のことがよくわかり、倉庫内作業者として働くイメージをつかめるようになります。

1.倉庫内作業とは

倉庫内作業とは、荷物を保管している倉庫内で軽作業をおこなう仕事のことです。職場は、物流倉庫や工場の保管庫、出荷場などがあります。

立ったままおこなう力仕事や、フォークリフトなどの機械を使った作業のほか、検品や梱包など体力に自信がなくてもできる作業もあります。手先の器用さや集中力が求められる持ち場もあり、男女問わず活躍できる職場です。

基本的に一人あたり一つの持ち場を与えられますが、人手が足りない場合や作業経験が豊富な人は複数の異なる持ち場を任されることも少なくありません。

2.倉庫内作業の主な仕事内容6つ

「倉庫内作業」とひと言でいっても、その内容はさまざまです。ここでは倉庫内作業で代表的な仕事を6つご紹介します。

2-1.ピッキング

ピッキングは、倉庫内にある荷物を出荷伝票などの指示書に沿って指定された場所に集める作業です。倉庫内作業の中でも代表的な仕事で、荷物は台車を使って複数個を同時に運搬することが基本です。

検品や梱包・箱詰め、仕分けなどを同時に担当することもあります。

ピッキングの仕事内容についてより詳しく知りたい場合は、以下の記事も併せてご覧ください。

2-2.運搬

運搬は、倉庫内作業をスムーズにするためにフォークリフトを使って荷物を運ぶ作業です。荷物の数が多かったり重かったりする場合、パレットと呼ばれる台に載せてから運搬する場合もあります。

2-3.検品

検品は、出荷する荷物に不備がないかチェックをする作業です。製造工場では以下のような検品作業をおこないます。

  • 不良品検品:商品や製品に不良品がないか目視や顕微鏡などでチェックする
  • 混入検品:商品や製品に異物や異品の混入がないかチェックする
  • 作動検品:電気機器などの商品や製品が正しく動くかチェックする

一方、物流倉庫の検品作業は、主に入荷・出荷する数量が伝票と合っているかどうかを確認します。

  • 数量検品:入荷した商品や製品の個数が伝票通りかチェックする
  • 出荷検品:ピッキングされた出荷商品の個数が伝票通りかチェックする

以下の記事では、検品の仕事内容や向いている人についてより詳しく解説しています。

2-4.仕分け

仕分けは、倉庫内に届く大量の荷物を、「保管場所」「配送先」といった所定の場所に分別する仕事です。物流倉庫には各方面から大量の荷物が届くため、到着時の仕分け作業がスムーズな出荷につながります。

製造工場での仕分け作業は、製品を段ボールに詰めてから保管庫に運搬するため、梱包と仕分けで同じ担当者が業務を任されるケースもあります

2-5.梱包

梱包とは、商品を箱詰めしたり包装したりする作業のことです。製造工場で製造された商品や製品は、運搬過程で壊れたり傷ついたりしないよう、段ボールやビニールなど、指定された方法で梱包してから出荷します。製品は基本的に「製造→検品→選別→梱包」の工程で出荷されます。

2-6.積み込み

商品を出荷するためにトラックに荷物を積み込む作業です。一般的にはパレットに積んでフォークリフトで積み込むことになりますが、手作業で積み込む場合もあります。

3.倉庫内作業に役立つ資格

倉庫内作業は未経験者・無資格者でも始められる仕事ですが、資格を持っていると仕事の幅が増えて昇給につながることがあります。企業によっては資格が昇進の条件に含まれる場合もあるため、長く働くことを視野に入れているのであれば、早いうちから資格取得を検討しましょう。

ここでは、倉庫内作業で役立てられる代表的な資格をご紹介します。

3-1.フォークリフト運転技能者

物流倉庫内や工場の出荷場では、商品を大量に運搬するためにフォークリフトを使うシーンが必ず出てきます。

フォークリフトの免許を持っていればフォークリフトを使った運搬やピッキングに従事することが可能となり、即戦力として活躍できます。時給が上がったり、正社員登用で有利になったりすることも期待できます。倉庫内作業に従事するならぜひ取得しておきたい資格です。

フォークリフト運転手に興味のある方は以下の記事も併せてご覧ください。

3-2.大型、中型、大型特殊、けん引などの自動車免許

小型トラックを運転できる普通自動車免許はもちろん、中型・大型・大型特殊といったトラックを運転できる特殊免許は倉庫内作業でも大いに役立ちます。

取得には費用がかかりますが、物流には欠かせない資格ですので、保有者は転職市場で重宝されることになります。本気で物流業界への転職を目指すなら、先行投資として取得することもおすすめです。

3-3.倉庫管理主任者

安全作業の徹底、火災防止、作業者の労務管理など、倉庫の適切な管理に必要な知識や能力を証明する資格で、倉庫業者には有資格者の選任が義務付けられています。企業から取得を命じられるケースも多く、講習を受ければ取得できるため、必要となればすぐに取得しておきましょう。

ただし、資格を取得するには「倉庫の管理の業務に関して2年以上の指導監督的実務経験」「倉庫の管理の業務に関して3年以上の実務経験」といった条件をクリアすることが必要です。

3-4.危険物取扱者

ガソリンや化学薬品などの危険物を取り扱うための資格です。大きく分けて「甲種」「乙種」「丙種」があり、甲種は「全種類の危険物」、乙種は「1~6種までの指定危険物」、丙種は「引火性液体」を扱うことができます。危険物を扱う倉庫や工場では有資格者の設置義務があるため、資格を持っておくと重宝されるでしょう。

4.倉庫内作業のメリット

倉庫内作業には、他の職種にはないメリットも多くあります。代表的なものを5つご紹介します。

4-1.未経験でも働きやすい

倉庫内作業の仕事の多くは、特別なスキルや学歴が必要なく、未経験でも始めやすい仕事です。連続した単純作業も多いため、煩雑な作業を覚えるのに自信がない人でも活躍できます。

4-2.シフト勤務で融通がきく

企業によっても異なりますが、シフト制の勤務形態を採用しているところも多くあります。業務内容がパターン化されていることで属人化した作業が少なく、休日を取得しやすい環境が整っていることも多い仕事です。

シフト勤務であれば平日が休日となるケースも多いためプライベートな予定を立てやすく、家事や育児と両立しやすいでしょう。

4-3.女性が活躍できる

倉庫内作業というと「力仕事ばかりで男性が多い職場」というイメージがあるかもしれません。たしかに人力によるピッキングは体力がいる仕事ですが、軽い荷物を扱う倉庫であれば力に自信がない方でも働きやすいでしょう。

重い荷物を扱う倉庫であっても、フォークリフトの資格があれば男女関係なくピッキング・運搬作業を担うことができます。

倉庫内作業に欠かせない梱包や検品といった軽作業では、こまこまかいところに目が行き届くことや手先が器用なことが求められ、数多くの女性が活躍している現場です。

4-4.再就職の人も働きやすい

倉庫内の軽作業ではシニアを積極的に採用している企業もあります。年齢がネックで再就職先や転職先が見つからない人も、倉庫内作業であれば働くチャンスがあるかもしれません。

以下の記事では、50代女性の転職やおすすめの仕事について解説しています。

4-5.非正規雇用から正社員を目指せる

倉庫内作業では、パートやアルバイトといった非正規雇用で経験を積み、正社員登用制度を使って正社員を目指す道もあります。働きながら資格を取るなど、努力次第では倉庫内作業のスペシャリストとして正社員に登用してもらえる可能性も考えられるでしょう。

5.倉庫内作業に向いている人

倉庫内作業の業務内容やメリットを理解できたら、「どのような人に向いているのか」もチェックしておきましょう。主に以下の3つに当てはまる人は倉庫内作業に向いています。

5-1.体力に自信がある人

ピッキングや運搬は台車やフォークリフトを使用することもあるため、必ずしも重い荷物を移動できる体力が必要というわけではありませんが、場合によっては手作業で物を運ぶ仕事もあります。軽い荷物でも何往復も続けるとそれなりに体力を消耗しますが、体力に自信がある人なら問題なく活躍できるでしょう。

特に検品・梱包の業務は立ち仕事が多く、作業時間中は常に立っている場合もあります。また、空調が十分ではない作業環境も想定されるため、特に夏場は体力が必要です。

5-2.集中力がある人

倉庫内作業は同じ作業を繰り返しおこなうことが多い仕事です。例えばピッキングは、商品ごとに出荷場に荷物を運ぶという流れを続けることになります。そのため、一つの仕事を黙々とこなせる集中力がある人に向いています。

5-3.人見知りな人

倉庫作業は作業の段取りや動きがマニュアル化されているため、人とのコミュニケーションを多く必要としません。

また、最初は先輩に業務を教えてもらったとしても、慣れてくれば徐々に仕事を任されるようになり、最終的には基本的に一人で一つの持ち場を受け持つことが多くなります。

そのため、人見知りの人にとっては、黙々と仕事に集中できる環境である可能性が高いです。

6.まとめ

倉庫内作業は、手作業によるピッキングやフォークリフトによる運搬といった力仕事ばかりではなく、検品や梱包、仕分けなどさまざまな業務が存在します。体力が必要となる作業もありますが、未経験でも始めることができ、黙々と仕事できる点がメリットです

業務に役立てられる資格を取得することで、給与アップや正社員登用を目指せる可能性もあります。

JOBPALでも、工場内のピッキングをはじめとした軽作業やフォークリフトなど重機の運転資格を活用できる求人を多数ご紹介しています。この機会にぜひ自分に合った仕事を探してみてください。

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