倉庫内作業とは?雇用形態の種類や正社員ならではの仕事、きついところを解説

この記事で分かること
- 倉庫内作業には、アルバイトや派遣社員、正社員などさまざまな雇用形態がある
- 正社員は責任ある仕事が増えるなどきつい部分もあるが、収入やキャリアの面でメリットが多い
- 倉庫内作業は未経験者も活躍しやすく、非正規雇用からでも正社員を目指しやすい
- 倉庫内作業で感じる体力的な負担や精神的プレッシャーは、人によってはきつい一面となる
- チームワークを大切にして向上心を持って頑張れる人は、倉庫内作業の正社員として活躍しやすい
※この記事は6分30秒で読めます。
「倉庫内作業で正社員として働くのはきついって本当?」
「倉庫内作業の仕事内容を知って、自分に向いているか確かめたい」
など、倉庫内作業のきつさや働き方に関して疑問を持っている人もいるでしょう。
倉庫内作業には、アルバイトや派遣社員、正社員などの雇用形態があります。なかでも正社員は、収入アップや昇進をしやすいことがメリットです。
今回は、倉庫内作業の雇用形態や主な仕事内容、仕事で感じるきつい部分や、正社員に向いている人の特徴などを解説します。この記事を読めば、倉庫内作業の仕事内容や正社員になるメリットがよくわかり、自身の今後のキャリアを前向きに検討できます。
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1.倉庫内作業とは?正社員として働くのはきつい?
倉庫内作業とは、物流倉庫や工場の保管庫、出荷場などで軽作業をおこなう仕事のことです。
立ったままおこなう力仕事や、フォークリフトや機械を操作する作業に加え、検品や梱包など体力に自信がなくてもできる作業もあります。手先の器用さや集中力が求められる持ち場もあり、男女問わず活躍できる職場です。
通常は一人で一つの持ち場を担当しますが、人手不足の場合などには、複数の持ち場を任されることもあります。特に、正社員は任される業務が増える場合が多く、きついと感じる人もいるでしょう。
しかし、正社員でも自分に合った職場をみつけられれば、それほどきつさを感じずに働ける可能性があります。例えば、重い荷物を取り扱わない工場や、空調管理が行き届いた環境での仕事を選べば、体力的にきついと感じることは比較的少なくなります。
また仕事に慣れれば、いろいろな持ち場を経験できることを「きつい」と思うのではなく、むしろスキルアップのチャンスだととらえられるようにもなるでしょう。
2.倉庫内作業の雇用形態の種類
倉庫内作業の雇用形態には、以下の3つがあります。
- パート・アルバイト
- 派遣社員・契約社員
- 正社員
倉庫内作業の仕事に応募するときは、働き方の違いを理解し、自分に合った雇用形態を選びましょう。それぞれ詳しく紹介します。
2-1.パート・アルバイト
パート・アルバイトは、倉庫内作業の中でも比較的簡単な作業に多い雇用形態です。シフト制で仕事の時間を調整できるため、ライフスタイルに合わせて柔軟に働けるメリットがあります。
例えば、扶養内で働きたい主婦や、学校の授業と両立させたい学生などにとっては、働きやすい雇用形態といえるでしょう。「倉庫内作業がどういう仕事なのかを経験したい」という未経験者にもおすすめです。
2-2.派遣社員・契約社員
派遣社員・契約社員は、パート・アルバイトよりも高い収入が期待できる働き方です。
派遣社員の場合は、派遣会社に登録をして、倉庫内作業の仕事を紹介してもらって勤務する、という流れになります。派遣会社からのサポートを受けられるため、仕事上の悩みやきついと感じる問題を相談しやすい点がメリットです。
一方で、契約社員の場合は、倉庫を運営する企業と直接契約を結んで働くことになります。
いずれも通常は契約期間が決まっているため、長期的な雇用は保証されません。しかし、パート・アルバイトなどよりも時給が高い傾向にあるため、「期間限定でしっかり稼ぎたい」という人にとっては、おすすめの働き方です。
派遣社員での働き方に興味のある人は、以下の記事もあわせてご覧ください。
2-3.正社員
正社員は、雇用形態のなかでもっとも安定した働き方です。正社員になれば、ボーナスや各種手当などを受け取りやすいぶん、収入アップが期待できます。より責任のある業務を任されることもあり、やりがいを感じる機会も増えるでしょう。
ただし、正社員として働く以上、パート・アルバイトなどに比べ、勤務時間や勤務日数の融通は利きにくくなります。残業が多くなったり、休日出勤を求められたりすることがあるため、人によってはきついと感じる点には注意が必要です。
正社員の求人の中には選考が厳しいものもありますが、倉庫内作業は、学歴や年齢、経験の有無に関わらず正社員を目指しやすい仕事です。安定した収入とキャリアアップを望む人は、正社員に挑戦してみると良いでしょう。
3.倉庫内作業の主な仕事内容6つ
ひと口に「倉庫内作業」といっても、その内容はさまざまです。倉庫内作業で代表的な仕事には、以下の6つがあります。
- ピッキング
- 運搬
- 検品
- 仕分け
- 梱包
- 積み込み
それぞれ詳しく紹介します。
3-1.ピッキング
ピッキングは、倉庫内にある荷物を出荷伝票などの指示書に沿って指定された場所に集める作業です。倉庫内作業の中でも代表的な仕事で、荷物は台車を使って複数個を同時に運搬することが基本です。
検品や梱包・箱詰め、仕分けなどを同時に担当することもあります。
ピッキングの仕事内容についてより詳しく知りたい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

ピッキング・軽作業の職種とは?
ピッキング・軽作業の仕事内容・給与形態・向いている方の特徴をご紹介

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3-2.運搬
運搬は、倉庫内作業をスムーズにするためにフォークリフトを使って荷物を運ぶ作業です。荷物の数が多かったり重かったりする場合、パレットと呼ばれる台に載せてから運搬する場合もあります。
3-3.検品
検品は、出荷する荷物に不備がないかチェックをする作業です。製造工場では以下のような検品作業をおこないます。
- 不良品検品:商品や製品に不良品がないか目視や顕微鏡などでチェックする
- 混入検品:商品や製品に異物や異品の混入がないかチェックする
- 作動検品:電気機器などの商品や製品が正しく動くかチェックする
一方、物流倉庫の検品作業は、主に入荷・出荷する数量が伝票と合っているかどうかを確認します。
- 数量検品:入荷した商品や製品の個数が伝票通りかチェックする
- 出荷検品:ピッキングされた出荷商品の個数が伝票通りかチェックする
以下の記事では、検品の仕事内容や向いている人についてより詳しく解説しています。

検品の職種とは?
検品の仕事内容・給与形態・向いている方の特徴をご紹介

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3-4.仕分け
仕分けは、倉庫内に届く大量の荷物を「保管場所」「配送先」といった所定の場所に分別する仕事です。物流倉庫には各方面から大量の荷物が届くため、到着時の仕分け作業がスムーズな出荷につながります。
製造工場での仕分け作業は、製品を段ボールに詰めてから保管庫に運搬するため、梱包と仕分けで同じ担当者が業務を任されるケースもあります。
3-5.梱包
梱包とは、商品を箱詰めしたり包装したりする作業のことです。
製造工場で製造された商品や製品は、運搬過程で壊れたり傷ついたりしないよう、段ボールやビニールなど、指定された方法で梱包してから出荷します。製品は基本的に「製造→検品→選別→梱包」の工程で出荷されます。
3-6.積み込み
商品を出荷するためにトラックに荷物を積み込む作業です。一般的にはパレットに積んでフォークリフトで積み込むことになりますが、手作業で積み込む場合もあります。
4.倉庫内作業の正社員ならではの仕事
ここでは、倉庫内作業の正社員ならではの仕事として、以下の6つを紹介します。
- 倉庫内の在庫管理
- 商品や製品の品質管理
- 設備や機器のメンテナンス
- 作業効率の改善提案
- スタッフの管理と教育
- 顧客対応
倉庫内作業で正社員として働く場合、パート・アルバイトとは異なる責任や役割が求められます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
4-1.倉庫内の在庫管理
倉庫内作業の正社員ならではの仕事の一つが、倉庫内の在庫管理です。
倉庫内にある商品や製品の在庫数を確認するのが主な作業ですが、出荷作業や入荷作業をスムーズにおこなえるよう、在庫の配置変えを提案することもあります。
例えば、動きの多い商品は出荷エリアに近い場所に配置し、そうでない商品は奥に配置する、といった具合です。
また在庫管理の一環として、定期的な棚卸しもおこないます。棚卸しとは、半年に1回、年に1回などの一定期間ごとに在庫の数量や状態を確認し、データ上の記録と実際の在庫を照合する作業です。
4-2.商品や製品の品質管理
商品や製品の品質管理も、倉庫内作業の正社員が任される仕事の一つです。商品や製品の品質を確認し、万が一破損や不良品を発見した際は、適切に処理をおこないます。
例えば食品を扱う倉庫では、安心・安全な商品を消費者に届けるため、賞味期限や温度管理に気を配る必要があります。破損や不良があった場合は、理由を探り、再発防止に努めなければなりません。
4-3.設備や機器のメンテナンス
倉庫内作業では、加工機械やフォークリフトなど、さまざまな設備や機器を使用します。正社員として働く場合、設備や機器の管理・メンテナンスも仕事の一つです。
具体的には、機器や設備の日常点検をおこない、異常や故障がないかを確認します。万が一故障が発生した場合は、業務に支障が出ないよう、速やかに修理の手配をおこなう必要があります。
4-4.作業効率の改善提案
現場の作業効率を改善するための提案をおこなうことも、正社員が担う役割の一つです。日々の業務のなかで、無駄な作業や改善点をみつけ出し、解決するための取組を主導します。例えば以下のような提案が挙げられます。
- 作業手順やマニュアルの見直し
- 新しい機器やシステムの導入
- スタッフの配置換え
適切な提案をおこなうためには、現場の状況を的確に把握し、問題点を分析する能力が求められます。また、提案を実行に移すには、上司や他部署との調整が必要になることもあるでしょう。
4-5.スタッフの管理と教育
倉庫内作業の正社員は、倉庫内で働くスタッフの管理と教育も任されます。スタッフ一人ひとりの成長を支援しながら、倉庫全体の仕事がうまく回るようにすることが主な役割です。
具体的な仕事内容としては、新人教育があります。荷物の取り扱い方法や、機械の操作方法など、業務に必要なスキルを丁寧に指導します。
また、シフト管理をおこない、スタッフの勤務時間や休暇を調整するのも大切な仕事です。倉庫内作業の効率性などを考慮しながら、スタッフが働きやすい職場環境を作ります。
4-6.顧客対応
倉庫内作業の正社員ならではの仕事として、顧客対応があります。信頼関係を構築するため、顧客や取引先からの問い合わせに適切に対応するのが主な仕事です。
具体的には、商品の在庫状況や納期に関する問い合わせへの対応などが挙げられます。また、万が一商品の破損や納期の遅延などのトラブルが発生した場合は、正社員が窓口となり対応するのが一般的です。
さらに、顧客からの特別な要求や依頼に対しても、柔軟に対応することが求められます。例えば、急を要する受注への対応や、特別な配送手段の手配など、顧客のニーズに合わせたきめ細やかな対応が必要なこともあるでしょう。
5.倉庫内作業はきつくても正社員勤務がおすすめ?
正社員として倉庫内作業の仕事に就くと、任される仕事が増え、パート・アルバイトにない役割を求められます。一方で、正社員にはさまざまなメリットがあることはたしかです。
例えば、正社員になれば安定した収入と福利厚生が得られます。ボーナスや昇給に加え、住宅手当など、パートや派遣では受けられない手当を受けられるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、正社員として働くことで、キャリアアップや管理職への昇進も期待できます。物流管理や在庫管理などの知識を得られる機会が多いため、将来的には、倉庫内の現場のリーダーや管理職を目指すことも可能です。
そのため、倉庫内作業を含め、長期的に製造関係や工場で働きたいと思っているのであれば、正社員勤務がおすすめです。
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6.倉庫内作業の正社員転職に役立つ資格
倉庫内作業は未経験者・無資格者でも始められる仕事ですが、資格を持っていると仕事の幅が増えて、正社員転職にもつながることがあります。
企業によっては資格が昇進の条件に含まれる場合もあるため、長く働くことを視野に入れているのであれば、早いうちから資格取得を検討しましょう。
ここでは、倉庫内作業の正社員転職に役立てられる代表的な資格として以下の4つを紹介します。
- フォークリフト運転技能者
- 大型、中型、大型特殊、けん引などの自動車免許
- 倉庫管理主任者
- 危険物取扱者
それぞれ詳しく見ていきましょう。
6-1.フォークリフト運転技能者
物流倉庫内や工場の出荷場では、商品を大量に運搬するためにフォークリフトを使うシーンが必ず出てきます。
フォークリフトの免許を持っていればフォークリフトを使った運搬やピッキングに従事することが可能となり、即戦力として活躍できます。時給が上がったり、正社員転職で有利になったりすることも期待できます。倉庫内作業に従事するならぜひ取得しておきたい資格です。
フォークリフト運転手に興味のある人は以下の記事もあわせてご覧ください。

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6-2.大型、中型、大型特殊、けん引などの自動車免許
小型トラックを運転できる普通自動車免許はもちろん、中型・大型・大型特殊といったトラックを運転できる特殊免許は倉庫内作業でも大いに役立ちます。
取得には費用がかかりますが、物流には欠かせない資格ですので、保有者は転職市場で重宝されることになります。本気で物流業界での正社員転職を目指すなら、先行投資として取得することもおすすめです。
6-3.倉庫管理主任者
安全作業の徹底、火災防止、作業者の労務管理など、倉庫の適切な管理に必要な知識や能力を証明する資格で、倉庫業者には有資格者の選任が義務付けられています。
正社員ともなれば企業から取得を命じられるケースも多く、講習を受ければ取得できるため、必要となればすぐに取得しておきましょう。
ただし、資格を取得するには「倉庫の管理の業務に関して2年以上の指導監督的実務経験」「倉庫の管理の業務に関して3年以上の実務経験」といった条件をクリアすることが必要です。
倉庫管理主任者に興味のある人は以下の記事もあわせてご覧ください。
6-4.危険物取扱者
ガソリンや化学薬品などの危険物を取り扱うための資格です。
大きく分けて「甲種」「乙種」「丙種」があり、甲種は「全種類の危険物」、乙種は「1~6種までの指定危険物」、丙種は「引火性液体」を扱うことができます。
危険物を扱う倉庫や工場では有資格者の設置義務があるため、資格を持っておくと正社員転職で有利に働くでしょう。
危険物取扱者に興味のある人は以下の記事もあわせてご覧ください。
7.倉庫内作業のメリット
倉庫内作業には、他の職種にはないメリットも多くあります。代表的なものが以下の5つです。
- 未経験でも働きやすい
- シフト勤務で融通がきく
- 女性が活躍できる
- 再就職の人も働きやすい
- 非正規雇用から正社員を目指せる
それぞれ詳しく紹介します。
7-1.未経験でも働きやすい
倉庫内作業の仕事の多くは、特別なスキルや学歴が必要なく、未経験でも始めやすい仕事です。連続した単純作業も多いため、煩雑な作業を覚えるのに自信がない人でも活躍できます。
7-2.シフト勤務で融通がきく
企業によっても異なりますが、シフト制の勤務形態を採用しているところも多くあります。業務内容がパターン化されていることで属人化した作業が少なく、休日を取得しやすい環境が整っていることも多い仕事です。
シフト勤務であれば平日が休日となるケースも多いためプライベートな予定を立てやすく、家事や育児と両立しやすいでしょう。
7-3.女性が活躍できる
倉庫内作業というと「力仕事ばかりで男性が多い職場」というイメージがあるかもしれません。たしかに人力によるピッキングは体力がいる仕事ですが、軽い荷物を扱う倉庫であれば力に自信がない人でも働きやすいでしょう。
重い荷物を扱う倉庫であっても、フォークリフトの資格があれば男女関係なくピッキング・運搬作業を担うことができます。
倉庫内作業に欠かせない梱包や検品といった軽作業では、細かいところに目が行き届くことや手先が器用なことが求められ、数多くの女性が活躍している現場です。
7-4.再就職の人も働きやすい
倉庫内の軽作業ではシニアを積極的に採用している企業もあります。年齢がネックで再就職先や転職先が見つからない人も、倉庫内作業であれば働くチャンスがあるかもしれません。
以下の記事では、50代女性の転職やおすすめの仕事について解説しています。
7-5.非正規雇用から正社員を目指せる
倉庫内作業では、パートやアルバイトといった非正規雇用で経験を積み、正社員登用制度を使って正社員を目指す道もあります。働きながら資格を取るなど、努力次第では倉庫内作業のスペシャリストとして正社員に登用してもらえる可能性も考えられるでしょう。
8.倉庫内作業のきついところ
倉庫内作業には、人によってはきついと感じる部分があります。代表的なものは、以下の5つです。
- 体力的な負担が大きい場合がある
- 倉庫内の作業環境にきつさを感じる
- 精神的なプレッシャーがある
- モチベーションの維持が難しいことがある
- 夜勤や早朝勤務が求められる職場がある
それぞれ詳しく説明します。
8-1.体力的な負担が大きい場合がある
倉庫内作業は、体力的な負担が大きくきつさを感じる場合があります。重い荷物を持ち運んだり、1日中立ちっぱなしで作業したりするときなどに、大変だと思うことがあるでしょう。
仕事に慣れれば体力もつくため、ある程度は楽に感じられるようになるかもしれません。適度な休憩を取りつつ、慣れないうちは決して無理はしないよう取り組むことが大切です。
8-2.倉庫内の作業環境にきつさを感じる
倉庫内作業は、作業環境によってはきつさを感じる場合があります。倉庫内は、出荷作業をスムーズにおこなうため扉が解放されがちなため、夏の暑さや冬の寒さがきついときがあります。
また、物の出し入れが多い倉庫内はどうしても埃が立ちやすく、空気が悪い可能性があるのも事実です。
倉庫内の作業では、マスクの着用やこまめな水分補給など、快適に働くための工夫が必要といえます。
8-3.精神的なプレッシャーがある
倉庫内作業では、ときに精神的なプレッシャーがあり、人によってはきつく感じる可能性があります。
特に、ピッキングや出荷作業は、納期に間に合わせるためにスピードと正確さが求められます。時間に追われる中での作業は、ストレスを感じやすいかもしれません。
ただし、倉庫内作業に限らず、どの仕事にも精神的なプレッシャーはあるものです。困ったときは信頼できる上司や同僚とコミュニケーションを取るなど、ストレスをため込まないような工夫が必要です。
8-4.モチベーションの維持が難しいことがある
倉庫内作業では、仕事に飽きてしまい、モチベーションの維持が難しいことがあります。ピッキングや梱包など、同じような作業を一日中おこなうことが多いため、変化に乏しい環境をきついと感じる人がいるかもしれません。
このような状況では、やりがいや自分の成長を感じづらく、仕事に対する意欲が低下してしまうこともあるでしょう。
倉庫内作業では、自分なりに毎日小さな目標を設定するなど、仕事に変化を持たせる努力が必要です。
8-5.夜勤や早朝勤務が求められる職場がある
24時間稼働する倉庫の場合、夜勤や早朝勤務を求められる場合があります。不規則な勤務時間は生活リズムを崩しやすく、疲れが取れにくい状況をきついと思う人もいるでしょう。
生活リズムが不規則になる職場で働くときは、できるだけ十分な睡眠時間の確保を心がけるなどの体調管理が大切です。
9.倉庫内作業のアルバイトや派遣などに向いている人
倉庫内作業の業務内容やメリットを理解できたら、「どのような人に向いているのか」もチェックしておきましょう。
倉庫内作業のアルバイトや派遣などは、正社員と比較すると、マニュアルに沿った単純作業を多く任される傾向にあります。そのため、主に以下の3つに当てはまる人は、倉庫内作業のアルバイトや派遣などに向いています。
- 体力に自信がある人
- 集中力がある人
- 人見知りな人
ぜひ参考にしてみてください。
9-1.体力に自信がある人
ピッキングや運搬は台車やフォークリフトを使用することもあるため、必ずしも重い荷物を移動できる体力が必要というわけではありませんが、場合によっては手作業で物を運ぶ仕事もあります。
軽い荷物でも何往復も続けるとそれなりに体力を消耗しますが、体力に自信がある人なら、倉庫内作業のアルバイトや派遣などで問題なく活躍できるでしょう。
特に検品・梱包の業務は立ち仕事が多く、作業時間中は常に立っている場合もあります。また、空調が十分ではない作業環境も想定されるため、特に夏場は体力が必要です。
9-2.集中力がある人
倉庫内作業のアルバイトや派遣などは、同じ作業を繰り返しおこなうことが多い仕事です。
例えばピッキングは、商品ごとに出荷場に荷物を運ぶという流れを続けることになります。そのため、一つの仕事を黙々とこなせる集中力がある人に向いています。
9-3.人見知りな人
倉庫内作業のアルバイトや派遣などの仕事は、作業の段取りや動きがマニュアル化されている傾向にあるため、人とコミュニケーションを取ることはさほど必要とされません。
また、最初は先輩に業務を教えてもらったとしても、慣れてくれば徐々に仕事を任されるようになり、最終的には基本的に一人で一つの持ち場を受け持つことが多くなります。
そのため、人見知りの人にとっては、黙々と仕事に集中できる環境である可能性が高いです。
10.倉庫内作業の正社員に向いている人
倉庫内作業の正社員は、アルバイトや派遣などと比べると、より責任が重く、多くのスタッフとの連携が必要な業務を任される傾向があります。
そのため、倉庫内作業の正社員に向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- チームワークを大切にできる人
- 注意深く周りを見られる人
- 向上心がある人
それぞれ詳しく紹介します。
10-1.チームワークを大切にできる人
倉庫内作業の正社員として働くうえで、チームワークを大切にできるかどうかは重要な資質の一つです。倉庫内作業では、多くの場合に正社員が中心となってチームを組んで働く必要があるからです。
例えば、大量の荷物を短時間で処理する必要がある場合、他のスタッフとしっかり連携を取り協力し合う必要があります。何かトラブルが発生した際にも、チームで問題解決に当たることが求められるでしょう。
このような場面でスタッフと円滑にコミュニケーションを取れて、チームの一員として頑張れる人は、正社員として活躍できる資質があるといえます。
10-2.注意深く周りを見られる人
常に注意深く周りを見られる人は、倉庫内作業の正社員に向いています。倉庫内には多くの製品や部品などが保管されており、正社員はスタッフと連携しながら在庫や品質を正確に管理しなければならないためです。
特に、細かいデータ入力や在庫管理が必要となる場面では、ミスなく慎重に作業できる人であれば、周囲から信頼されてより多くの仕事を任されるでしょう。
10-3.向上心がある人
向上心があり、新しいことにチャレンジしていける人は、倉庫内作業の正社員に向いています。正社員はスキルや経験を得られる場面が多く、仕事に前向きであれば、パートや派遣の人以上にキャリアアップのチャンスをつかめるからです。
例えば正社員として働けば、フォークリフトの運転技術を磨いたり、機械のメンテナンス方法を学んだりと、スキルアップにつながる作業に関わる機会が増えるでしょう。
また、作業効率を改善する提案を自発的にできるようになれば「倉庫全体のことを考えている人」として評価も高まり、リーダーや管理職へのステップアップも夢ではありません。
このような機会を前向きにとらえられる人は、ぜひ正社員という働き方を検討しましょう。
11.まとめ
倉庫内作業は、ピッキングや運搬などの作業があり、未経験でも働きやすいことが特徴です。雇用形態はパート・アルバイトや派遣社員・契約社員など多岐にわたります。
正社員として倉庫内作業に携わる場合、在庫管理や品質管理など、幅広い仕事を任されることがあります。収入の安定やキャリアップの面からいっても、製造系・工場の分野で長く活躍したい人にとって、正社員はメリットの多い働き方です。
たしかに、正社員ならではの責任の重さなどがあり、人によってはきついと感じる可能性があります。しかし、向上心を持って作業に取り組めて、チームワークを大切にできる人であれば、正社員として活躍できるでしょう。
JOBPALでは、倉庫内のピッキングをはじめとした軽作業や、フォークリフトなど重機の運転資格を活用できる求人を掲載しています。この機会にぜひ自分に合った仕事を探してみてください。