未経験転職でおすすめの業界5選|狙うべき企業の特徴を解説
※この記事は6分30秒で読めます。
「働いている職種が性に合わない。」
「新しい職種にチャレンジしてみたい。」
「別な業界も見てみたい…。」
など、転職してまったく違う仕事をしてみたいと考えたことのある方も多いのではないでしょうか。
実は、未経験の職種や業界でも転職は可能です。
今回は、未経験の職種や業界に転職する際のおすすめの業界や狙うべき企業の特徴、転職に成功するコツなどを紹介します。
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1.そもそも職種や業界未経験でも転職できる?
そもそも、経験や知識のない未経験の職種や業界にでも転職できるのでしょうか?
結論からいうと、職種や業界未経験者の転職は可能です。実際に多くの業界では、未経験から入社し活躍している人がたくさんいます。未経験だからといってあきらめずに、積極的に転職活動に取り組んでいきましょう。
ただし、転職の際の難易度は、職種や業界、自分の年齢や前職の経験によっても異なるので、その点も踏まえてどの職種に転職するかを検討する必要があります。未経験だから何も知らないのは当たり前です。職種や業界の研究を重ね、戦略的に転職活動を進めることが内定を勝ち取るためには重要です。
2.知っておくべき企業が未経験者を募集する理由
中途採用において企業側は、前職できちんと経験を積み会社の即戦力となるような人材を受け入れたいはずです。しかし、未経験者を募集している企業も少なくありません。では、企業が未経験者を募集するのは、どのような理由からなのでしょうか。
2-1.人手不足に悩まされている
人手不足に悩まされている企業では、経験者のみを募集しているとどうしても人が集まりにくい傾向があります。そのため採用の門出を広げ、未経験者でも積極的に採用しています。こういった企業においては研修などで教育を受けつつ、入社後すぐに戦力として働く場合も多くなっています。
2-2.多種多様な人材を求めている
多種多様な人材を入れることで会社をより良くするために、未経験者を募集する企業もあります。必ずしも同じ業務の経験がなくても、他の職種や業界での仕事を通して高いスキルや幅広い知識を持っている人は歓迎されます。
さまざまな価値観を持っている人を採用することで、長年変わっていない企業の雰囲気を変えたり、なかなか解消できない問題点を解決したりと、新しい風を吹き込んでくれることを期待しています。
2-3.素直で1から教育できる人材を求めている
業界の仕事についてまっさらな状態で向き合えるため、経験者よりも指導しやすいという理由で未経験の人材を求めている企業もあります。
前職での業務を通してできたクセを自社の業務に向けて直す必要のある経験者に比べ、会社のやり方に則ってゼロから教育できる未経験者のほうが会社のメリットになるという考え方です。社内の研修制度や教育体制を整えれば、未経験者でも早期に戦力となることが期待できます。
3.未経験転職で狙うべき企業の特徴
では、実際に未経験転職をする際にはどのような企業を狙うべきか、その特徴をご紹介します。
3-1.規模が拡大中の企業
規模が拡大中の企業の多くは、社会からの需要が高く、将来的に見ても成長が期待される企業です。業界自体の将来性も高いため、入社してからも社員は長期的に活躍できる可能性があります。
近年新型コロナウイルスの影響で、これまで需要が大きかった企業でも将来性が危うくなっている場合があります。逆に、今までそこまで高くなかった需要が今の状況で伸びてきている企業もあるため、情報収集は非常に重要です。
3-2.ホワイトな環境の企業
労働環境が整った「ホワイト企業」と呼ばれる企業も狙い目です。労働環境が整っていれば、残業や休日出勤が少ないことはもちろん、働いたぶん正当な評価を受けることができます。それにより精神的・身体的に無理なく働けるので、長期的に仕事を続けて成長していくことができるのです。
どのような状況が働きやすいのか、労働環境に求めるものは何かなど、ホワイトと感じる環境は人それぞれ異なるため、求人の際の業務内容や待遇、福利厚生などを確認し、自分の価値観で判断しましょう。
3-3.離職率が低く長期間働ける企業
離職率が低い企業では社員を大切にしている傾向があり、未経験で入社しても丁寧に仕事を教えてもらえる可能性があります。社内環境の良さから離職率が低く、長く働ける可能性も高くなり、その業界に精通していくことができます。
逆に離職率が高い企業では労働環境がブラックな場合もあります。キャリアアップのために転職することが当たり前になっている企業もあり、むしろ長期間働けない環境である場合もあります。
3-4.未経験者を歓迎している企業
求人の時点で未経験者歓迎とうたっている企業は、未経験者を受け入れることが前提となっています。そのため研修制度や教育体制が整えられていることが多く、働きやすい傾向にあります。また、同じく未経験から働いている先輩がいたり、同期で未経験者がいたりする場合があるので、相談したり支えあったりしながら働けるでしょう。
4.未経験転職におすすめの業界5選
未経験でも転職しやすい業界は具体的にどのような業界なのか、おすすめの5つの業界をご紹介します。
4-1.製造業界
製造(メーカー)業界には、未経験から活躍できる仕事がたくさんあります。工場のライン作業や軽作業などの作業工程はマニュアル化されているため未経験でも転職しやすく、さらに入社後に職種を変えてスキルアップを目指せる場合もあります。
また、残業が少なく休日出勤がない、休日に出たとしても代休が確保されるなど、労働環境が整っている企業も多く、プライベートの時間もしっかり持てます。
人材の定着を図りたい企業では福利厚生に力を入れており、給与や社会保険だけでなく、寮や社宅を用意するなど、手当や待遇が厚い求人も多い傾向にあります。
製造業界について、詳しくは以下の記事を併せてご覧ください。
4-2.建設業界
建設業界は体力を使う仕事ですが、全体の労働者の3割以上が55歳以上である一方、15歳~34歳の若手は2割未満と、圧倒的に若年層が不足している業界です。業界全体で若手を求めているので、体力のある20代や30代の若者にはおすすめの転職先です。
高齢の方が多いということは、ベテランが多いということです。入社後は職人の技を教わりスキルアップを目指せます。資格や経験よりも熱意やポテンシャルを買ってくれるケースも多く、未経験者にとっては採用のハードルが低い傾向にあります。
建設業界というとつらい労働環境があるイメージを持っている人もいるかもしれませんが、作業効率を上げるためにIT化を進めている企業も多く、今後ますます環境が改善されていくはずです。
建設業界について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
4-3.物流・運輸業界
物流・運輸業界は、運転免許さえもっていれば未経験でも活躍できる可能性のある業界です。近年新型コロナウイルス感染拡大の影響でインターネットショッピングを利用する人が増え、業界の需要が高まっています。
転職時にトラックの運転免許は必ずしも必要ではなく、入社後に会社負担で取得できる場合もあります。基本がトラックで荷物を運ぶ仕事なので、業務を覚えれば一人で仕事をすることも多く、自分のペースで働けます。
4-4.介護・福祉業界
少子高齢化が進んでいる現代、介護・福祉業界の需要は年々高まっています。しかし、右肩上がりのニーズに対して人手不足に悩まされている企業が多く、未経験者も積極的に採用しています。
無資格で転職しても働きながらその時々に必要な資格を取得できる場合もありますが、完全に無資格は不安だという場合は実務経験の必要ない「初任者研修」を受講しておくと安心です。基礎知識を持っているとみなされ、転職に有利になるうえ、給与に資格手当がつく可能性もあります。経験を積んだりしていけばキャリアアップも狙えるでしょう。
4-5.IT業界
IT技術は近年目覚ましい発展を遂げており、企業はより多くのT人材を求めています。しかし一方では、長く人材不足が叫ばれる業界でもあります。そのため経験よりポテンシャルを見込んで採用している企業も多く、将来的にまだまだ伸びしろのある業界といえるでしょう。
パソコンがあれば仕事ができる職種も多く、リモートワークで働ける可能性が高いことも魅力の一つ。入社して専門的なIT技術を身につけていけば、将来的にはパソコン一つで独立も狙える業界です。
5.【年代別】未経験転職に成功するコツ
企業が転職者に求めるものは年齢によっても異なります。未経験転職に成功するコツを年代別にご紹介します。
5-1.20代で未経験転職に成功するコツ
20代であれば、未経験であっても多くの企業に応募できる可能性があります。
企業が20代に向けて採用活動をおこなう際は、社会人としての経験が豊富ではないぶん、自社で長く働き成長するポテンシャルを見込んで採用する傾向があります。これまで培ってきた経験をアピールすることも大切ですが、企業側としてはそれ以上に高いやる気や熱意を持って働いてくれるかどうかを重視します。
年齢を重ねれば重ねるほど、転職活動の難易度は上がっていくものです。20代は労働市場で幅広く求められる年代ですので、今の業界が自分に合わず転職したいと思っているなら、積極的に動いていくべきでしょう。
20代の転職事情についてはこちらの記事をご覧ください。
5-2.30代で未経験転職に成功するコツ
30代の転職は20代よりも難易度が上がり、年収や役職が下がってしまう可能性もありますが、努力次第で未経験転職できる可能性は十分にあります。
大事なことは、企業側が求める人物像と自分自身がマッチしているかという点です。たとえ未経験でも、30代になればある程度の社会人経験があるでしょう。その経験から強みを洗い出し、応募先企業でも活躍することをアピールしましょう。
特に、どのような仕事でも活かせるコミュニケーション能力や状況判断力などのポータブルスキルは評価につながります。自身の経験を振り返り、どのスキルが志望先の業務に活かせるかを分析してみましょう。
30代の転職事情についてはこちらの記事もご覧ください。
5-3.40代以上で未経験転職に成功するコツ
40代以上を求人の対象にしている企業は、そのほとんどが即戦力となる人材を募集しており、未経験からの転職は難易度が非常に高くなります。もちろん可能性はゼロではありませんが、難しいということを理解したうえで転職活動を進めていく必要があります。
「40代以上未経験者可」の求人を探すためには、手軽に活用できる求人サイトだけでなく、ハローワークや転職エージェントなど、さまざまな方法を用いて戦略的に転職活動を進めていくことがポイントになります。
その職種での経験はなくても、それまでの社会人としての経歴を評価してくれる企業では採用されやすい傾向にあります。
自己分析をしっかりとして、強みをアピールできる求人を探しましょう。また、転職活動に時間がかかる可能性もあるため、早め早めに動き出すことが大切になります。
40代の転職事情についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
6.未経験から転職した人の体験談
実際に未経験で転職した人の体験談をご紹介します。
◎介護に対する視野が広がった
介護職から営業事務に転職しました。お年寄り向けのマッサージ機、マッサージチェアの販売会社で働いています。最初は転職するのが不安でしたが、すぐに仕事に慣れ、楽しい日々を過ごしています。介護用品を取り扱う会社に転職したので、介護に対する視野が広がったのも貴重な体験だと思いました。
◎未経験でも働きやすかった
20代後半は今までと違うことがしたいと思って転職をしました。今まで営業職として勤めていましたが、今はIT企業でエンジニアの仕事をしています。もともとITサービスを提供している会社の営業マンだったためITの知識は少しは持っていましたが、実際にエンジニアになるとわからないことだらけで、苦労する部分もありましたね。
しかし、今の会社は教育体制が整っているので、未経験からでも働きやすかったです。将来的には独立も視野に入れてコツコツと技術を身につけていこうと思っています!
◎未来に向かって進んでいる実感がある
前職は警備会社でしたが、AI導入により今の仕事を続けていけるかどうか危機感を覚え転職を決意。仕事をしながらITの資格を取得して、工場の構内ネットワークを手がけるエンジニアに転職しました。顧客と長期的にコミュニケーションを重ねて理解し成果を出すことに、やりがいと達成感を感じています。
日々変化するネットワークやシステムの勉強は欠かせませんが、未来に向かって進んでいる実感があり、思い切ってエンジニアを目指して良かったです。
◎家族の時間が増えました
前職で10年働き管理職にまで昇格しましたが、そのぶん職務範囲が広がり、土日出勤や残業時間が増えました。家に帰っても子どもの寝顔しか見られなくなり、家族との時間をもっと持ちたいと思ったことから、未経験のIT企業へ。登録しているスタッフを顧客企業に紹介するという、人と人とのつながりを作る業務が性に合っていました。
入社してからは未経験の不安はなくなり、「楽しく働ける人と一緒に仕事がしたい」という思いを大事にしながら仕事ができています。残業が少なく土日休みで、家族と過ごせる時間も増えました。
7.未経験転職の失敗を防ぐためには?
未経験の転職をしようと決心するにも勇気がいります。せっかく勇気を出して志望したのに残念な結果に終わるという結末は避けたいものです。そこで、未経験転職の失敗を防ぐためのコツをご紹介します。
7-1.しっかりと自己分析をする
就職活動の基本中の基本といえる「自己分析」。自分のことをアピールするためには、まずは自分自身の希望や長所をしっかりと把握することが重要です。
特に未経験転職においては、これまでの経験や専門的なスキルをアピールできません。そのため、それ以外の強みや意欲で勝負するしかないのです。そこをいかに魅力的に見せるかにおいては、自己分析がカギを握ります。自分の長所や短所、これまでの経験や実績、スキルなど、志望する企業で自分が活かせることを具体的に言語化しアピールできるように準備しておくことが大切です。
7-2.転職で譲れない条件を明確にする
転職活動ですべての希望を満たす志望先を見つけるのは難しいことです。自分に合う企業を見つけるために、自分のなかで「妥協して良い条件」と「譲れない条件」を明確にしておきましょう。特に「譲れない条件」を明確にすると転職の軸が定まり、応募先選びを効率的にできるようになります。
業務内容、給与、福利厚生、勤務地、職場の雰囲気、入社時期など、さまざまな条件を定め、優先順位をつけていくと良いでしょう。
7-3.職種や業界の情報収集を徹底的にする
志望する職種が本当に自分に合っているのかどうかも含め、職種や業界について徹底的に情報収集しましょう。仕事についてよく理解しておかないと、せっかく入社できても「思っていたものと違った」「こんなはずではなかった」と後悔する可能性もあります。
収集した情報を客観的に分析することで、自分が活躍できるかどうか、自分が目指すキャリアに合っているのかなど、見えてくるものがきっとあります。
7-4.転職サポートを活用する
未経験転職においては、自分一人で行動するのではなく、転職サポートを活用することで圧倒的に成功率が上がります。ヒアリングを通して、あなたの武器になる長所や気をつけるべき部分などを客観的に分析してもらえます。自己分析から求人選び、面接対策など、あらゆるサポートを受けられますので、転職活動の道筋が立てやすくなり効率的です。
UTグループでも転職サポートをおこなっています。まずは面談であなたのお話を丁寧に伺います。面談応募はこちらからどうぞ。
8.まとめ
未経験だからといって転職を諦めたり、転職先を経験業種だけに絞ったりする必要はありません。丁寧に情報収集と自己分析をおこない、広い視野を持って転職活動をすることで必ず道は開けてきます。
採用されるためにも、また自らが意欲を持って働くためにも、大切なのは「自分が企業のニーズにマッチする人材かどうか」という点です。企業のニーズと自分の魅力を把握したうえで、自分の良さを最大限に魅せられるようにアピールをしていく必要があります。
自らの希望と企業の求める人材がうまく合致する企業に出会えれば、未経験転職が成功する可能性はぐんと上がるでしょう。
UTグループでは、未経験歓迎を含めさまざまな職種の求人情報を掲載しています。新着求人情報はこちらからご覧ください。
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