仕事を辞めたいと思いながら働くリスクと起こすべきアクションを解説
この記事で分かること
- 仕事を辞めたいと思ってしまう理由には、人間関係のストレスや仕事内容のミスマッチなどが挙げられる
- 仕事を辞めたいと思いながら働き続けると、ストレスを抱えやすくなり、ミスが増える
- 仕事を辞めるか迷っている場合は、辞めたい理由を掘り下げたり、自己分析をしたりする
- 仕事を辞めると決めた場合は、転職活動の方法を考え、円満退職できるように準備をする
※この記事は6分30秒で読めます。
「最近、仕事を辞めたいと思うことが多い」
「辞めたいと思いながら働き続けている」
など、仕事を辞めたいと悩んでいる方もいるでしょう。
仕事を辞めたいと思いながら働き続けるとストレスがたまり、ミスが増えたり昇給や昇格の機会を失ったりする可能性があります。仕事を辞めたいと思ったら、辞めたい理由を整理し自分の希望に合う企業への転職を検討しましょう。
今回は、仕事を辞めたいと思ってしまう原因や辞めたいと思いながら働くリスク、仕事を辞めたいときに取るべき行動などを解説します。この記事を読めば、仕事を辞めたいと思ったときにどう行動すれば良いかがわかります。
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1.「仕事を辞めたい」と思いながら働いている方は少なくない
「仕事を辞めたい」と考えながら働いている現状に罪悪感を抱く方もいますが、こういった気持ちは決して珍しいものではありません。
2023年に実施された総務省の「労働力調査」によると、年間の転職希望者数は1,700万人に上りました。この結果からも、実際に多くの方が仕事を辞めたいと悩み、新しい仕事への転職を希望しているとわかります。
転職にいたるきっかけは人それぞれ異なりますが、仕事を辞めたいと思いながら働いている方も一定数いると想像できます。
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参照:総務省統計局「2023年(令和5年)平均結果の概要」
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/gaiyou.pdf
2.仕事を辞めたいと思ってしまう原因
多くの方が仕事を辞めたいと思う背景には、どのような原因があるのでしょうか。仕事を辞めたいと思ってしまう原因は主に以下の8つです。
- 人間関係のストレスが大きい
- 給料が低く労働の割に合わない
- 正当な評価がされてないと感じる
- 仕事にやりがいを見いだせない
- 仕事内容が合わない
- 教育体制や労働環境が整っていない
- 残業が多い・休日出勤がある
- 休みが取れない
1つずつ解説します。
2-1.人間関係のストレスが大きい
人間関係のストレスをきっかけに、仕事を辞めたいと思う方もいるでしょう。
人間関係に問題があったり職場の雰囲気が合わなかったりすると、仕事に行きたくなくなるだけでなく、仕事そのものに対する意欲を失うことにもなりかねません。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」では、自己都合で離職した方のうち「人間関係がうまくいかなかったこと」を理由に挙げている方は23%です。
仕事内容にやりがいがあっても、人間関係の悩みでモチベーションが下がり、結果として仕事を辞めたいと感じる方もいるようです。
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参照:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-2-02.pdf
2-2.給料が低く労働の割に合わない
金銭的な不満も、仕事を辞めたいと思う原因の一つになるでしょう。基本給が低いと「給料が労力の割に合わない」「周囲の友人と比較して著しく年収が低い」と感じ、働く意欲がなくなります。
さらに昇給もなければ「仕事を頑張っても給料に反映されない」と不満に思い、転職を検討する方もいるでしょう。
2-3.正当な評価がされてないと感じる
「頑張っているのに正当に評価されていない」と感じる場合にも、仕事へのモチベーションは大きく低下するでしょう。成果に対して公平な評価を受けられる環境や、より良い待遇を求めて転職を検討するのは、ごく自然なことだといえます。
2-4.仕事にやりがいを見いだせない
仕事に対してやりがいを感じられない、達成感を得られないといった気持ちが積み重なると、次第に働くこと自体がつらくなってしまいます。自分が望む仕事ができない場合、より自分に合った環境を求めて転職を希望する方も多いでしょう。
2-5.仕事内容が合わない
仕事内容が自分に合わない場合も、早く辞めたいと思う原因の一つです。自分のスキルが活かせなかったり、希望しない業務ばかりであったりすると、仕事が苦痛に感じ、辞めたくなる可能性があるでしょう。
自分の希望と仕事内容を完全に一致させるのは難しいですが、あまりにかけ離れているとストレスになります。
2-6.教育体制や労働環境が整っていない
教育体制や労働環境など、職場環境が整っていない場合も辞めたいと思うでしょう。例えば、不明点を誰にも確認できない環境であれば、わからないことだらけで、働く意欲がなくなる可能性も考えられます。
また、「毎日残業がある」「有給が取得できない」という労働環境であれば、心身のリフレッシュができず、ずっと疲れた状態が続いてしまうことになりかねません。
教育体制や労働環境が整っておらず、働きづらかったり成長を感じられなかったりすると、辞めたい気持ちが強くなります。
2-7.残業が多い・休日出勤がある
残業や休日出勤を避けたいのに求められる場合も、辞めたいと思う原因の一つです。プライベートを重視したい方にとっては、残業や休日出勤はストレスになるでしょう。
1日1時間程度の残業や、月に1、2回程度の休日出勤なら許せると思っていても「実際はもっと多かった」となれば、辞めたくなるのは当然です。
2-8.休みが取れない
「有給休暇を自由に取れない」「長時間労働で就業後に好きなことをやるための時間も取れない」といった環境で働き続けると、仕事への不満がたまるでしょう。
また、休憩時間が満足に取れない環境では、ゆっくりと食事ができなかったり、体を休められなかったりするため、仕事のパフォーマンスにも影響します。休みが取れない状態が続くと、精神的な負担だけでなく肉体的な負担も増えていき、健康状態が悪化してしまう可能性もあります。
3.仕事を辞めたいと思いながら働くことのリスク
仕事を辞めたいと思っても、会社の都合や経済的な理由などですぐに辞められないケースもあるでしょう。
辞めたいと思いながらも働き続けられますが、3つのリスクをともないます。
- ストレスを抱えやすくなる
- ミスが増える
- 昇給や昇進の機会を失う可能性がある
それぞれ解説しますので参考にしてください。
3-1.ストレスを抱えやすくなる
仕事を辞めたいと思いながら働いていると、無自覚のまま精神的なストレスをため込んでしまうおそれがあります。
厚生労働省「令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況」では、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1ヵ月以上休業した労働者、または退職した労働者がいた事業所の割合は、13.3%に上りました。
辞めたいと思いながら働き続けると、精神的なダメージを負いかねない点を理解しておきましょう。
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参照:厚生労働省「令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tclass=000001207280&cycle=0
3-2.ミスが増える
辞めたいと思いながら働き続けると集中力がなくなるため、ミスが増えます。「いつ上司に報告すべきか」「どのような手続きが必要なのか」など、退職に意識が向くため、目の前の仕事が疎かになります。
ミスが続いて怒られたり、落ち込んだりすれば、辞めたい思いがますます強くなるでしょう。
3-3.昇給や昇進の機会を失う可能性がある
仕事を辞めたいと思いながら働くと、仕事に対してやる気や成長意欲がわかず、結果的に成果が出づらくなることが考えられます。
成果が上がらないと、望むような評価を受けられず、昇給や昇進の機会を失ってしまう可能性も否定できません。そうなれば、仕事のモチベーションがさらに下がるおそれもあるでしょう。
4.仕事を辞めたいと思った際に起こすべきアクション
仕事を辞めたいと思った際に起こすべきアクションを、以下の2つのパターンで紹介します。
- 仕事を辞めるか迷っている際のアクション
- 仕事を辞めると決めた際のアクション
それぞれのアクションについてお伝えします。
4-1.仕事を辞めるか迷っている際のアクション
仕事を辞めるか迷っている際に起こしたほうが良いアクションは、3つあります。
- 仕事を辞めたい理由を深掘りする
- 詳細な自己分析でやりたいことを明確にする
- 辞めずに解決できそうかを確認する
4-1-1.仕事を辞めたい理由を深掘りする
まず「なぜ仕事を辞めたいのか」という理由を深堀りすることが重要です。
深堀りの方法がわからない方は、以下の手順を参考にしてください。
- 辞めたい理由を箇条書きで書き出す
- 書き出した理由を嫌なもの順に並べる
- 「自分で解決できること」「できないこと」にわける
スマートフォンに打ち込んだり、紙に書いたりしながら整理をすると、辞めたい理由をはっきりさせられます。丁寧に書こうと意識する必要はないため、自分の思ったことを素直に書き出しましょう。
4-1-2.詳細な自己分析でやりたいことを明確にする
仕事にやりがいを感じられれば、仕事を辞めたいという考えを抱きにくくなるでしょう。やりがいを感じられる仕事を見つけるためにも、自分がやりたいこと、譲れない条件を明確にし、しっかりと自己分析をしたうえで仕事探しを進めるのが重要です。
単純な憧れやイメージなどを理由に仕事選びをしてしまうと、転職先を見つけるのに時間がかかったり、自分の強みを活かせず早期退職につながったりする可能性があります。
下記の記事を参考に、徹底的に自己分析をしてみましょう。
4-1-3.辞めずに解決できそうかを確認する
整理した辞めたい理由や、自己分析の結果をもとに、辞めずに解決できないかを確認します。考え方の具体例は、以下のとおりです。
辞めたい理由 | 転職の判断ポイント |
---|---|
人間関係に悩んでいる | 部署異動ができないか |
残業や休日出勤が多い |
|
結婚や出産などで、ライフスタイルが変わった | テレワークや時短勤務など、柔軟な働き方ができるか |
給料が上がらない |
|
会社の経営状況に不安を感じている |
|
辞めずに解決するのが難しいとわかった場合は、転職を検討すると良いでしょう。
4-2.仕事を辞めると決めた際のアクション
仕事を辞めると決意した際に起こすべきアクションは、以下の2つです。
- 転職活動の方法を考える
- 円満退職できるように準備する
4-2-1.転職活動の方法を考える
仕事を辞めると決めたら、転職の方法を検討しましょう。在職中に転職活動するか、退職後に転職活動するかなど、自分に合った方法を考え、計画的に進めてください。
転職は自分の都合が良いタイミングで問題ないですが、一般的に新規求人の件数が増える「3〜4月」「9〜10月」あたりがおすすめです。
ボーナスをもらった直後や、勤続年数が3年以上経ったときなども最適なタイミングです。3年目での転職は、会社によっては退職金が出たり、第二新卒の場合はポテンシャル採用されたりするメリットがあります。
転職時期の詳細は、以下の記事を参考にしてください。
一人での転職活動に不安を感じる場合は、プロのサポートを受けることをおすすめします。プロのサポートがあれば、転職活動の流れやコツがわかります。また転職活動中の悩み相談も可能です。
JOBPALでは、工場・製造業の仕事を中心に、事務職・サービス業などの求人も多数掲載しています。専任のキャリアパートナーによる求人紹介や面接対策、入社後のサポートなども受けられますので、ぜひお気軽にご相談ください。
4-2-2.円満退職できるように準備する
転職が決まったら、折を見て退職を希望する旨を上司に伝えましょう。退職する際は、可能な限り円満退職を目指すのをおすすめします。
「もう顔を合わせることはないから」などと考え、引き継ぎ業務を疎かにするのは避けてください。引き継ぎ資料を漏れなく準備するなどして、会社に負担がかからないように配慮するのが重要です。余裕をもって退職するためにも、事前に退職までのスケジュールを作成し、それに則って準備を進めましょう。
退職の進め方や必要な手続きについては下記記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
5.仕事を辞めたい方向けのよくあるQ&A
最後に、仕事を辞めたいと思っている方向けのよくあるQ&Aを紹介します。
5-1.つらい仕事を辞めるメリットは?
つらい仕事を辞めると、これまで抱えていたストレスから解放され、気持ち良く新しい仕事に取り組める可能性が高まります。
また、より良い職場を見つけられれば、仕事に対するモチベーションも自然に上がっていくでしょう。さらに、人間関係や給料面、労働環境などが改善されれば、プライベートの時間の充実にもつながります。
5-2.転職回数は何回までOK?
明確な基準はありませんが、目安として20代は3回、30代は5回以上で「転職回数が多い」と感じられる可能性があります。しかし、転職回数が多かったとしても、転職の理由をしっかりと説明できれば大きなマイナス評価にはならないでしょう。
5-3.離職期間(ブランク)は作らない方が良い?
離職期間について「◯ヵ月以内なら問題ない、それ以上は問題あり」といった明確な基準はありません。しかし、平均的な転職活動期間が2〜3ヵ月程度であることを考えると、6ヵ月を超えるようなブランクは、その後の転職に不利に働く可能性が考えられます。
計画的かつスムーズに転職活動を進めたい方は、プロのキャリアパートナーの支援を受けることをおすすめします。
6.まとめ
「仕事を辞めたい」と常々感じながら働いている方は、少なくありません。人間関係のストレスがあったり、仕事内容が合わなかったりと理由はさまざまです。
しかし「辞めたい」と思いながら仕事を続けているとストレスがたまり、心身ともに疲弊してしまいかねません。仕事を辞めるかを迷っている場合、辞めたい理由を深堀りしたり、自己分析をしたりするのが重要です。
考えた結果、仕事を辞めると決めた場合は、転職活動の方法を考えたり、円満退職できるように準備したりしましょう。
転職活動を成功させるには、プロの力を借りるのがおすすめです。活き活きと働ける仕事を見つけるためにも、サービスを最大限活用しましょう。
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