正社員勤務の悩み
更新日:2025年02月27日

社内ニートとは?原因やつらさ、そのままでいる危険性を解説

社内ニートとは?原因やつらさ、そのままでいる危険性を解説

この記事で分かること

  • 社内ニートは、会社にいても仕事がない、または簡単な仕事しかないなど、社内でニート状態の方を指す
  • 社内ニートになる本人側の原因には、仕事のミスが多い、スキルや知識が不足しているなどがある
  • 社内ニートになる組織側の原因には、教育体制が整っていない、業績が悪化しているなどがある
  • 社内ニートを続けると、強いストレスを抱えたりスキルが身につかなかったりする可能性がある
  • 社内ニートから脱出する方法には、周囲との積極的なコミュニケーションやスキルアップなどがある

※この記事は6分30秒で読めます。

「社内ニートでつらい」
「社内ニートから脱出する方法がわからない」
など、社内ニートに関して悩んでいる方もいるでしょう。

社内ニートとは、会社に行ってもやることがほとんどなく、社内でニート状態になっている方のことです。ニート状態から脱出するためには、原因に応じた対処法を試す必要があります。

今回は、社内ニートの概要や原因、そのままでいる危険性、脱出する方法などを解説します。この記事を読めば、社内ニートに関する理解が深まり、正しい対処ができるようになるでしょう。

1.社内ニートとは

社内ニートは、会社の中で仕事がない、あるいは簡単な仕事しか任されないなど、文字通り社内でやることがなくニートの状態になってしまっている社員のことです。

簡単な仕事とは、多くの場合、短時間で終わる作業やほとんど知識・スキルが必要ない雑務を指します。

1-1.社内ニートと窓際族の違い

重要な仕事に携わることなく、雑務で一日を終える社員というと、「窓際族」という言葉を思い浮かべる方もいるでしょう。社内ニートと窓際族は、言葉の意味は似ていますが、使われる対象に違いがあります。

窓際族は、出世コースから脱落し、出社しても仕事がない中高年の社員のことを指すときに使われる言葉です。

一方で、社内ニートは、世代や年齢を問わず、入社したばかりの新入社員から中高年の社員まで幅広く使われます。

2.社内ニートが暇つぶしにやっていること

社内ニートが暇つぶしにやっていることをいくつか紹介します。

  • 趣味のネットサーフィン
  • SNSや動画の閲覧
  • デスク周りの整理整頓
  • オフィス内の掃除
  • 資格に関する勉強
  • 副業の作業
  • 同僚や部下との雑談

社内ニートといっても堂々と仕事をサボれるわけではないので、パソコンで作業しているように見えるネットサーフィンやSNS・動画の閲覧をする場合があるようです。何もしていないことを申し訳なく感じて、デスク周りやオフィス内をきれいにする方もいます。

また、将来への不安を軽減させるために、資格に関する勉強をしてスキル向上につなげたり、副業で収入を上げたりする場合もあります。

孤独感を解消できるよう、忙しくしていない同僚や部下と雑談をしてしまうのも、社内ニートが暇つぶしする方法の一つです。

社内ニートは、ここで紹介したような方法のいずれか、あるいは複数を組み合わせて暇をつぶしています

3.社内ニートの会社でのスケジュール例

社内ニートと呼ばれる方は、会社で下記のような一日を過ごします。

8:30 出社
8:30〜9:00 朝礼
9:00〜10:30 すぐに終わる簡単なデータ入力や表の作成
10:30〜12:00 会議室などの清掃
12:00〜13:00 お昼休憩
13:00〜13:30 シュレッダーの掃除
13:30〜14:00 社内規定の閲覧
14:00〜15:30 営業先への訪問
15:30〜17:00 コンビニやパーキングエリアで時間つぶし
17:30 帰社後、すぐに帰宅

以上のように、さほど重要ではなく緊急性の低い雑務で一日の大半を過ごしているのが、社内ニートと呼ばれる方のスケジュールの例です。

4.社内ニートになる本人側の原因

社内ニートになってしまう原因は、本人側にある場合と組織側にある場合に分かれます。まずは、本人側に考えられる原因について確認しましょう。

4-1.仕事でひんぱんにミスをする

仕事でひんぱんにミスをしていると、上司や先輩が仕事を任せることに不安を感じてしまいます。

加えて、ミスを改善しようとする動きがみられないと、上司や先輩としては重要な仕事を任せるわけにはいかなくなり、その結果社内ニートになってしまう可能性が高まります

4-2.誠実さに欠けている

何事も誠実に対応できる方は、信頼を得やすい傾向があります。

反対に、「ミスを人のせいにする」「責任を押しつける」「期限を守らない」など、不誠実な方は信頼を得られず、上司や先輩は安心して仕事を任せられません。

不誠実な態度を取り続けることで仕事を頼まれることが減り、社内ニートになってしまう可能性があるでしょう。

4-3.スキルや知識が不足している

仕事を任せてもらえないのには、持っているスキルや知識が関わっている可能性もあります。

上司や先輩からすれば、ある程度スキルや知識が備わっている方に仕事を任せたいと思うものです。

仕事を任せてもらえないということは、上司や先輩が期待するレベルにスキル・知識が達していないと考えられます。この場合は、スキルや知識を磨くことで社内ニートになることを防げるでしょう。

4-4.指示待ち人間になっている

指示がなければ仕事をしない、いわゆる指示待ち人間になっていると、社内ニートになってしまう可能性があります

自分から動かずじっと待っている状態では、忙しい上司や先輩に、社内ニートの状態になっていることに気付いてもらえません。

たとえ仕事がなくても自分から積極的に探したり、上司や先輩に相談をして次の指示をもらったりすれば、何かしらやることが見つかるはずです。

5.社内ニートになる組織側の原因

社内ニートになってしまった原因が自分にないと感じる場合、組織側に原因があると考えてよいでしょう。ここからは、組織側の原因について詳しくみていきましょう。

5-1.教育体制が整っていない

そもそも仕事を教えることができていない、研修をおこなえていないなど、教育体制が整っていない環境では、社内ニートが生まれがちです。

入社したばかりで「何をすればよいかわからない」「まだ何も教えてもらえていない」という状態で社内ニートになってしまっている方は、組織側に原因がある可能性を考えたほうがよいでしょう。

5-2.仕事量に対して人員が多すぎる

仕事量に対して、社員の人数が多すぎるとやることのない社員が出てしまいます

この場合は、権限のある上司や先輩に人員の見直しを申し出て、必要に応じて別の業務を担当したり、他の部署に異動させてもらったりすることで解消できる場合があります。

5-3.コミュニケーションが不足している

コミュニケーションが不足していると信頼関係を築けず、「何を考えているかわからない」「今何をしているかわからない」といった理由から、社内ニートが生まれてしまう可能性があります。

この場合、社内ニートになってしまった方からコミュニケーションを取ることも大切ですが、上司や先輩側から話しかけて、仕事に対する不満や要望を聞き出すことでも解決を図れます。

5-4.業績が悪化している

業績の悪化も、社内ニートを生む原因の一つです。

業績の悪化により、進行中のプロジェクトや新規事業の立ち上げが中止になると、社員一人ひとりに割り当てられる仕事が少なくなります。

業績が良かった頃の仕事量に応じて人員を確保していた場合、業績の悪化で仕事量が減ってしまうとどうしても人員が余ってしまい、社内ニートに陥る社員が出てきます

ただし、業績が改善されれば、再び仕事量が戻り、社内ニートから脱出できるかもしれません。業績の改善が期待できる場合には、再び仕事量が増えたときの準備期間ととらえ、自分にできることを進めておくことが大切です。

6.社内ニートは楽じゃない?心のなかで感じるつらさ

社内ニートは、ほとんど仕事をせずに給料をもらっていることから、一見楽に感じられるかもしれません。しかし、社内ニートでも、心の中ではつらさを感じている場合があります。

ここからは、社内ニートが感じているつらさを詳しくみていきましょう。

6-1.社内ニートになりたいわけではない

そもそも、社内ニートになりたくてなっているわけではない方が大半です。

就職や転職活動をする際には、会社の一員として活躍するために面接を受ける方がほとんどでしょう。

望んでもいない社内ニートになってしまったということで、精神的に大きなダメージを受けてしまっている方が多いようです。

6-2.仕事のやりがいを感じられない

精一杯仕事に取り組めると、やりがいを感じながら、自分の成長や達成感を味わえます。

しかし、社内ニートの場合、精一杯取り組める仕事がなく、やりがいを感じる場面もほとんどありません。何のために仕事をしているのか、よくわからなくなってしまいます

6-3.暇すぎて時間の経過が遅い

社内ニートの方は、とにかくやることがないため、暇な時間が多くなります。

雑務にも限りがあるため、することがなくなればトイレで時間をつぶす、毎日同じような場所を掃除する、だらだらとネットサーフィンをするなど、暇を持て余す過ごし方しかできません。

ぼんやりとしていることも多くなり、時間の経過が非常に遅く感じるでしょう

6-4.周りからの視線が冷たい

仕事もせずただ座っていれば、一生懸命働いている周りの方から冷たい視線を感じることもあるでしょう。

視線を感じたときに、「全然働いていない」「何もしないのに給料を貰っている」など、何か言われているのではと感じて、精神的なダメージになってしまう可能性もあります。

6-5.自分の存在価値がわからない

仕事がないのにわざわざ毎日早起きをして会社に行く、やることもないのに定時まで会社にいるなどの過ごし方では、会社に行く意味などないようなものです。

そのような状態が続くと「自分は何のためにいるんだろう」と存在意義がわからなくなる可能性があります。

7.社内ニートのままでいる危険性

ここからは、社内ニートのままでいる危険性を紹介します。

7-1.暇つぶしの日々でストレスが強くなる

社内ニートになってすぐは、仕事をしなくても給料がもらえるとして、楽だと感じることがあるかもしれません。

しかし、ただ暇つぶしをする日々が続くと、会社から必要とされていないように感じ、自分の存在意義がわからなくなることがあるでしょう。その結果、自己肯定感が損なわれて、出社すること自体つらく感じるようになってしまいます

また、社内ニートで暇な自分と忙しそうに働く同僚を比較してしまい、孤独感や劣等感が生まれることもあります。会社には自分の居場所がないように感じるといった強いストレスから、心身の健康が損なわれる可能性もあるでしょう。

7-2.スキルや知識が身につかない

仕事をしていなければ、スキルや知識は身につきません。特に、業務の経験から身につくレベルの高いスキルや専門知識を得るのは難しいでしょう。

仮に何かのきっかけで転職しようとしたときに、働いている年数の割にスキルや知識が乏しく、経験も少なければ自分をアピールできず、なかなか内定がもらえない可能性が高いです。

7-3.出世や昇給の可能性が低い

出世や昇給は、スキルや経験、実績などを判断材料としておこなわれることが多いです。

社内ニートのままだと、スキルや経験、実績などの判断材料が他の方と比べて乏しいため、出世や昇給することが難しいと考えられます。

7-4.人間関係が悪化する

社内ニートのままでいると、人間関係が悪化して、会社にいるのがつらくなる可能性があります。なぜなら、社内ニートは周りとコミュニケーションを取る機会が少なかったり、孤独を感じたりするためです。

例えば、社内ニートは仕事がほとんどなく、上司や部下、同僚と仕事で連携する機会が減ってしまうため、本来築けるはずの信頼関係も築けません。

また、チームの輪に入って仕事をする機会もないので、達成感や一体感を共有できず、社内で孤立してしまう可能性があります。

社内ニートであることに後ろめたさを感じている場合、周りが思っていなくても、お荷物扱いされていないかと考えて、周囲と関係を築く気力がなくなってしまうかもしれません。

7-5.リストラ候補になる可能性が高い

人員削減の際は、会社への貢献度や実績、経験値などが関係してきます。

会社が人員削減をすることを決めた場合、貢献度や実績、経験値が乏しい社内ニートはリストラ候補に挙げられるでしょう。

「明日にはリストラされるかもしれない」という不安が、常につきまとう中で働くことになる可能性があります。

8.社内ニートから脱出する方法

ここでは、社内ニートから抜け出したいと考えている方に向けて、脱出方法を詳しく紹介します。

8-1.社内ニートになった原因を把握する

まずは、社内ニートになった原因を正確に把握することが大切です。

自分に原因がある場合は、自分の行動次第で社内ニートを脱出できる可能性があります。また、組織に原因がある場合は、上司や先輩に相談し、交渉することで改善を目指さなければなりません。

原因をしっかりと把握することで、次にすべき行動が見えてくるので、「なぜ社内ニートになってしまったのか」をまずは考えてみてください。

8-2.積極的にコミュニケーションを取る

上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取ることで、社内ニートを脱出できる場合があります。

自分にできる仕事がないか、どうすれば仕事ができるようになるかなどを上司に相談することで、仕事の機会やアドバイスを得られるかもしれません

特にあなたが社内ニートであることに周りが気付いていない場合、手が空いているならと仕事を振ってもらえる可能性があります。

また、積極的にコミュニケーションを取ることで、周りとの信頼関係を構築できるだけでなく、仕事に対する意欲をアピールすることにもつながります。その結果、徐々に仕事を振ってもらえるようになるでしょう。

8-3.今後のキャリアプランを考える

今後、自分がどうなっていきたいのかというキャリアプランを、今一度考えることも大切です。仕事の目標があるのなら、目標に近づけていない今の自分の軌道を修正しなければなりません。

キャリアプランを立てることで、やるべきことや必要なスキル・経験などがわかってくるので、将来のためによく考えてみましょう

8-4.スキルや知識を磨く

スキルや知識が不足していると感じる場合、磨くことで仕事を任せてもらえるようになる可能性があります。

今の会社で働きながら学べなくても、独学で勉強したり、セミナーに参加したり、学べる場所はさまざまです。

スキルや知識を磨けば上司や先輩からの印象も変わるので、まずは興味がある分野や仕事に活かせることから勉強を始めてみてください。

8-5.異動願いを出す

現在の部署で社内ニートを脱出できないと感じた場合、社内での異動が可能であれば、異動願いを出すことも対処法の一つです。

同じ会社でも別の部署に異動し、上司や仕事内容が変われば、仕事を任せてもらえる可能性があります。現在の部署の上司と相性が悪い、仕事内容が合わないなどと感じている場合に効果的です。

社内に異動できる制度がないか、自分の経験やスキルを活かせる部署はないかなどを確認し、異動できそうであれば希望を出してみましょう。

8-6.転職して新しい環境で働く

社内ニートになった原因が組織側にある場合、自分の努力だけでは現状を脱するのは難しいでしょう。

どうしても社内ニートから脱出できる可能性が低いなら、転職を検討することも選択肢の一つです。転職すれば、また一から新たな気持ちで会社に向かえるようになります。

社内ニートのまま、何となく会社に在籍し続けていても、年齢だけ重ねて転職が難しくなる可能性が高いです。

JOBPALでは面談でお伺いしたお話をもとに、あなたの希望にマッチするものがあればその場でご案内しますので、ぜひご利用ください。

9.まとめ

社内ニートとは、会社に在籍しているものの仕事がない、あるいは簡単な仕事しかないなど、社内でニート状態になっている方のことです。

暇つぶしばかりの日々では会社での存在意義を感じられず、孤独感や劣等感が生まれることで、強いストレスを抱える場合があります。そのため、社内ニートに陥っている方は、自分に合った方法でいち早く社内ニートを脱出することが大切です。

社内ニートを脱出する方法には、周囲とのコミュニケーションを増やす、部署の異動願いを出すなどの方法があります。また、現在の会社や部署でどうしても社内ニートを脱出できないと感じる場合は、転職を検討するのも選択肢の一つです。

JOBPALの面談では、お仕事に関する相談ができます。転職を検討している方は、ぜひJOBPALで気になる求人を探してみてください。

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