ホワイト企業の特徴とは?見分ける方法や注意点を徹底解説
※この記事は6分で読めます。
「ホワイト企業の特徴が知りたい」
「ホワイト企業でストレスなく働きたい」
など、ホワイト企業で仕事がしたいと思っている方はたくさんいます。
仕事に対して求める条件は人それぞれ異なりますが、劣悪な環境であるブラック企業よりも、決して無理をすることなく自分らしく働けるホワイト企業で働きたいと思うことは当然のことです。
今回は、ホワイト企業の特徴、ホワイト企業で働くメリット、見分ける方法などを解説します。この記事を読めば、ホワイト企業で働ける可能性がグッと高くなりますよ。
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1.そもそもホワイト企業とは
一般的にホワイト企業とは、残業が少なかったり、福利厚生が充実していたりして、社員にとって働きやすい環境が整えられている企業のことを指します。
ブラック企業の対義語として生まれた言葉で、ライフワークバランスを重視した生活を送りたい場合は、ホワイト企業で働くことがおすすめです。
ホワイト企業の主な特徴について、詳しくは次の章で解説します。
2.ホワイト企業の主な特徴9選
それでは、ホワイト企業の主な特徴を見ていきましょう。
- 残業時間が少ない
- 福利厚生が充実している
- 研修が充実している
- 離職率が低い
- 給与が高い
- 有給が取りやすい
- 女性が働きやすい環境
- 適切な評価制度がある
- 業績・財務状況が良好
それぞれの特徴についてお伝えします。
2-1.残業時間が少ない
ホワイト企業の特徴に、残業時間が少ないことが挙げられます。
ただし、企業によっては表向き残業ゼロを謳いつつ、実際は仕事を家に持ち帰らないとならないといったケースもあるため、ここの見極めが重要です。
ホワイト企業の場合、残業に関する就業規則がしっかりしており、一人に過大な負荷がかからないように工夫しているところが多いです。また、基本的に無駄な残業がないように退社を促してくれます。
2-2.福利厚生が充実している
ホワイト企業は基本給がそこまで高くなくても、福利厚生が手厚いことから、合計すると比較的高額な給料がもらえる傾向があります。
収入面からホワイト企業を探すときは、通勤手当や家賃補助、食事補助など、さまざまな手当てがあることを確認しましょう。基本給の額面だけでなく、手当を含めたトータルの支給額を見ることが大切です。
2-3.研修が充実している
会社にとって新しく入社した社員の研修期間中は、さほど利益がもたらされません。そのため、目先の利益のために、まだ仕事への理解が進んでいない社員に、いきなり仕事を任せるような企業もあります。
しかし、研修制度がないと知識がない状態で仕事をこなさなければならないため、満足したパフォーマンスができずに自信を喪失してしまったり、成長が止まってしまったりする原因になります。
その点、ホワイト企業は長期的な目線を持って社員をしっかり育成してくれるところが多いです。
2-4.離職率が低い
離職率が少ないということは、その企業で働き続けたいという社員が多いという証明に等しいです。
つまり、待遇や環境が良い企業であることがうかがえます。そのため、離職率はホワイト企業を探すうえで、絶対に見ておきたい項目と言えるでしょう。
離職率は、「就職四季報」を参考にすることで詳しくわかります。「新卒三年後離職率」という項目もあるため、就職に失敗したくない新卒の方は参考にすることをおすすめします。
2-5.給与が高い
基本給が高いということは、業績がよくて倒産のリスクが少なく、社員に還元できる余裕があるということです。
また、残業代で給料を底上げする必要がなく、仮に業績が悪化し残業を禁止されたとしてもそこまで大きな影響を受けません。安定した収入を得られることがイメージできます。
2-6.有給が取りやすい
有給の取得・消化は、労働者全員が持っている権利ですが、経営状況が厳しい企業の場合、有給の消化を嫌がる素振りを見せられるなどして、有給が取りづらい雰囲気があります。
ホワイト企業ではそのような雰囲気はなく、全員ができる限り有給を消化できるよう、環境を整えてくれます。
また、社員のプライベートに踏み込む質問は、ハラスメントにもなりかねないことから、ホワイト企業では有給休暇の理由や目的を詳しく聞かれることはありません。
2-7.女性が働きやすい環境
ホワイト企業では、産休・育休など女性のことをしっかり理解した制度が構築されています。
子どもの体調不良をはじめとしたアクシデントがあり、会社を緊急で抜けることになっても、問題が起きないように対応できる体制を整えている企業が多いです。
一般的に女性社員の昇進のしやすさや管理職比率は、男性社員に比べて低いですが、ホワイト企業では女性のスキルアップに力を入れていて、男女平等な評価をつけている傾向もあります。
2-8.適切な評価制度がある
企業における評価は目に見える数字の部分だけでなく、チームへの貢献度や勤務態度も含まれます。
数字だけでなく、目に見えない仕事も評価してもらえることで、社員は納得して仕事ができます。そして、このように適切な評価制度があるため社員全員のモチベーションが高い傾向にあり、職場の雰囲気も良好です。
2-9.業績・財務状況が良好
企業の業績・財務状況は、決算資料を見ることで確認できます。いくら待遇が良くても、決算資料の数字が悪いと、今の良い待遇が長く続かない可能性があるので注意が必要です。
決算資料を見るときは、中期経営計画と直近の財務状況を必ずチェックしましょう。中期経営計画では近い将来、企業が取る戦略や成長見込みなどがわかります。
直近の財務状況からは企業が何に投資しているか、借金はあるかなどを知ることができます。いずれも企業の業績・財務状況を把握するうえで重要な情報です。
3.【最新版】一流ホワイト企業ランキング
以下の表は、ホワイト企業総合研究所の調査による「2024年卒版 新卒で入りたい一流ホワイト企業ランキング TOP100」から、一部を抜粋したものです。
一流ホワイト企業のトップ10を掲載しているので、就職先や転職先を探すときの参考にしてください。
順位 | 企業名 | 業界 | 業種 |
---|---|---|---|
1 | Facebook Japan株式会社 | IT | WEBサービス |
2 | グーグル合同会社 | IT | WEBサービス |
3 | アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 | IT | WEBサービス |
4 | インクグロウ株式会社 | コンサルティング | コンサルティング |
5 | 株式会社ISSリアライズ | 商社 | 専門商社 |
6 | 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ | 人材関連 | 人材 |
7 | ヴイエムウェア株式会社 | IT | ソフトウェア |
8 | サントリーホールディングス株式会社 | 食品 | 飲料 |
9 | 特許庁 | 官公庁・社団 | 省庁 |
10 | オートデスク株式会社 | IT | ソフトウェア |
-
参照:「2024年卒版 新卒で入りたい一流ホワイト企業ランキング TOP100 【ホワイト企業総合研究所 調べ】」|ホワイト企業総合研究所
https://avalon-consulting.jp/white-souken/wp-content/uploads/2023/01/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%9924%E5%8D%92.pdf
4.ホワイト企業で働くことで得られるもの
ホワイト企業で働くことには、以下のようなメリットがあります。
- プライベートを充実させられる
- 前向きに仕事に取り組める
- 仲の良い同僚や部下ができる
各メリットについてお伝えします。
4-1.プライベートを充実させられる
ホワイト企業は残業が少なかったり、休みが取りやすかったりするため、自分の時間をしっかりと確保できるのが魅力です。
長期休暇をとって遠くに旅行に行く、趣味に没頭する、家族や友人との時間を楽しむなど、プライベートを充実させられます。
4-2.前向きに仕事に取り組める
企業の経営状態が安定し、職場環境が整っていることから、ホワイト企業では前向きに仕事に取り組める傾向にあります。
給与などの待遇が良く、教育体制が整っていて、福利厚生も充実していれば、高いモチベーションで仕事ができ、長く働きたいと思えるでしょう。
4-3.仲の良い同僚や部下ができる
仕事が過酷だったり、つらかったりすると心に余裕がなく、自分のことで精一杯になってしまい、周りを見られなくなります。
ホワイト企業の場合は、労働環境が整っているからこそ、周りを見る余裕を持つことができ、同僚や部下との関係が良好になりやすいです。
「みんなで目標を達成しよう」「困っている人がいたら助けよう」など、部署やチーム全体で高い団結力を持てるケースもあります。
5.ホワイト企業かどうかを見分ける方法
ホワイト企業に就職・転職したいと思ったとき、それを見分けるには以下の方法があります。
- 決算資料を確認する
- ホワイト企業認定された企業か確認する
- 在籍している社員から話を聞く
- 口コミサイトを参考にする
それぞれの方法についてお伝えします。
5-1.決算資料を確認する
前述の通り決算資料には、企業の業績・財務状況を把握するうえで重要な情報が記載されています。
決算資料を見ることで純利益、借金の有無、事業の方向性、企業の成長見込みなどが確認できるため、それらの数字からその企業が、ホワイト企業の要素を持っているかがわかります。
5-2.ホワイト企業認定された企業か確認する
厚生労働省は、一定の基準をクリアした企業を安全衛生優良企業(ホワイトマーク)として認定しています。
また、ホワイト財団が運営する「ホワイト企業認定」という制度もあり、これらはホワイト企業探しに役立ちます。
注意点として、基準が通って掲載されたときと現在では中身が違う可能性が考えられるので、さまざまなサイトの情報を参考にして総合的に判断するようにしましょう。
-
参照:安全衛生優良企業公表制度|厚生労働省
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/shindan/shindan_index.html -
参照:ホワイト企業認定について|ホワイト財団
https://jws-japan.or.jp/recognition/
5-3.在籍している社員から話を聞く
ホワイト企業かどうかは、OB・OGの訪問や説明会を通して社員の働き方について聞いてみることでもわかります
また、社員や企業の文化、大切にしていることなどを聞ければ、会社のことをより知っている状態で面接に臨めるのでアドバンテージにもなります。
5-4.口コミサイトを参考にする
客観的な意見を知るために、インターネット上にある口コミサイトでも評判を確認しておきましょう。
ただし、あくまでも口コミなのですべてを鵜呑みにしないようご注意ください。良い意見・悪い意見の両方を見て参考にすることが大切です。
6.ブラック企業の可能性あり!確認すべき注意点
ホワイト企業と反対に、ブラック企業を見極めるポイントについても確認しておきましょう。以下の特徴がある企業は要注意です。
- 求人を頻繁に出している
- 社員の年齢層に偏りがある
- 年間休日日数が少ない
- 仕事内容が抽象的に書かれている
各注意点を把握しておきましょう。
6-1.求人を頻繁に出している
求人を頻繁に出している企業は、常に人材不足が問題となっているブラック企業の可能性があります。採用してもそれ以上に社員が辞めてしまうためです。
ただし、ホワイト企業でも新規事業開拓などで採用計画に基づいて求人を出し続けている場合があるため、企業の決算資料などを参考に、人員不足による募集なのか、計画的な募集なのかを判断しましょう。
6-2.社員の年齢層に偏りがある
社員の年齢層の偏りも、ブラック企業の特徴として挙げられます。ブラック企業の場合、人員が定着しづらいので年齢に偏りが出やすいのです。
極端に20代が多く、30~40代が大きく抜けている場合は人が定着していない証拠となり、ブラック企業の可能性が高いので注意しましょう。
6-3.年間休日日数が少ない
求人票の休暇の欄を確認すると、大きく分けて完全週休二日制と週休二日制があります。
このうち、完全週休二日制は毎週2日間の休みがあるという意味ですが、週休二日制だと最低月に一回、2日休める週があるという意味になります。毎月5日前後、休みの日数が変わってくるということです。
一般の企業は年間休日が120日ほどありますが、ブラック企業の場合は極端に休日が少ない場合があるため、求人票をよくチェックしましょう。
6-4.仕事内容が抽象的に書かれている
「幅広い業務に携われる」「できることからお任せする」など、仕事内容が抽象的に書かれている求人も危険です。
具体的な仕事内容の情報が不足している求人は、入社後に想定していなかった仕事を任される可能性があります。
自分がやりたくない仕事を任されたり、キャパオーバーになるほどさまざまな仕事をやらされたりと、人手不足を理由に過酷な労働を課されることがあるため避けましょう。
7.自分に合うホワイト企業を見つけたいなら
一般的にホワイト企業と呼ばれる会社の定義はありますが、自分自身が仕事に求めているものと、すべてが合致するとは限りません。
自分にとって最適な仕事を見つけるには、まず自分が仕事に対して求めているものを考えてみることが大切です。
そのうえで企業選びに失敗しないためにも、経験豊富なキャリアパートナーに一度相談してみるのがおすすめです。
JOBPALではキャリアパートナーによる面談を受け付けています。これまでの経歴や志望動機などをうかがったうえで、あなたにぴったりの仕事をご紹介します。お気軽にご相談ください。
8.まとめ
ホワイト企業は残業時間が少ない、福利厚生が充実している、給与が高いなどの特徴があり、多くの方がホワイト企業に勤めることを望んでいます。
ただし、ホワイト企業の中でも自分に合う企業・合わない企業があるので、少ないストレスで働くために、自分に合うかどうかを見極めることが大切です
自分にぴったりの仕事を見つけたい方はJOBPALまでご相談ください。キャリアパートナーが面談をもとに、あなたにぴったりの求人をご案内します。
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