入社祝い金は即日支給される?受け取るタイミングや注意点
※この記事は6分で読めます。
「入社祝い金とは?」
「入社祝い金はいつ、どうしたらもらえるの?」
など、入社祝い金に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
入社祝い金は、一定の条件を満たす新入社員に支給される手当です。給料とは別にもらえるため、新生活に必要な費用に充てることもできます。
今回は、入社祝い金の概要、支給される時期やもらいやすい仕事の特徴、注意点などを解説します。この記事を読めば、入社祝い金はどうしたら受け取れるのかがわかり、仕事探しのモチベーションを高められるでしょう。
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1.入社祝い金が支給される4つのパターン
入社祝い金の支給は、時期や方法によって以下の4パターンに分けられます。
- 入社後すぐに支給されるパターン
- 入社翌月に支給されるパターン
- 分割支給されるパターン
- 指定の条件を満たしたら支給されるパターン
各パターンごとに詳細を説明します。
1-1.入社後すぐに支給されるパターン
4パターンのなかでもっとも支給のタイミングが早いのが、入社後すぐに支給されるパターンです。
この場合、入社祝い金の金額は数万円程度であることが多く、一定期間内に退職した場合は返還を求められる場合もあります。事前に支給条件を確認しておきましょう。
1-2.入社翌月に支給されるパターン
入社祝い金は、入社翌月に支給されるケースもあります。求人によっては、「即支給」という表記が「入社の翌月支給」を意味する場合があるので注意が必要です。
10万円程度の入社祝い金が、初任給と同じタイミングで支給されることが一般的です。ただし、支給される時期まで会社に在籍する必要があり、遅刻や欠勤などによって減額されることもあるため注意しましょう。
1-3.分割支給されるパターン
入社祝い金が高額になると、分割で支給されるケースも見られます。総額で10万円以上、なかには50万円を超えるケースもあります。
分割支給の場合、入社祝い金の支給時期は入社後2ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、12ヵ月後とさまざまです。半年~1年程度が一般的ですが、会社によって分割の金額や期間は異なります。
なお、途中で退職してしまうと、入社祝い金を全額受け取れない可能性があります。分割支給の場合は、会社側から長期勤務を期待されていると考えて良いでしょう。
1-4.指定の条件を満たしたら支給されるパターン
指定条件を満たすことで、入社祝い金が支給されるケースもあります。
例えば、半年間在籍していること、無遅刻無欠席であること、申請書の提出をしていることなどを条件に支給されるといったものです。
これらの条件は、ほかの条件と併用されることがあります。一定期間継続して勤務するというだけでなく、真面目な勤務態度などが問われるケースもあるでしょう。
2.なぜ入社祝い金がもらえるの?
入社祝い金と聞いて、そもそも「なぜお金がもらえるのだろう」と疑問に思う方もいるかもしれません。
実は、入社祝い金が会社から支給されることには、正当な理由があります。
まず挙げられるのは、少しでも早く人材を確保したいという理由です。
会社は人手不足の状態が続くと業績が落ちたり、不足を補うための支出が増えたりするリスクを抱えます。こうしたリスクを考えると、コストがかかるにしても、入社祝い金を支給することで早急に採用が決まれば、会社側にもメリットがあるのです。
また、入社祝い金の支給によって、入社後すぐの離職を防ぐ効果も期待できます。入社祝い金は、一定期間継続して勤務する対価として支給されることが多いものです。入社後慣れない仕事や人間関係の壁があっても、仕事を続けるモチベーションになるでしょう。
なお、求人情報を見ていて無条件で数十万円を一括支給するといった会社があれば、注意が必要です。そもそも存在しない入社祝い金制度をアピールして、求職者を集める企業も稀にあるので気をつけましょう。
有名な大手企業やホームページに詳しい情報が載っている会社、求人サイトを通した募集などであれば、基本的には問題ないと考えて良いでしょう。
3.入社祝い金の平均的な相場はいくら?
入社祝い金の相場としては、数万円~10万円程度が一般的です。雇用形態によっても金額は異なり、アルバイトであれば数千円程度、派遣や正社員になると数万円程度が相場となります。
なお、入社祝い金の相場が高い業種としては期間工が挙げられます。期間工とは製造業を中心に、定められた期間働く契約を結ぶ社員のことです。大手自動車会社などの期間工の求人では、入社祝い金が総額数十万円におよぶ場合もあります。
このようにある程度相場はあるものの、支給額や支給条件は会社ごとに大きく異なります。募集要項に記載されている内容を確認し、少しでも気になることがあれば面接時に質問してみましょう。
4.入社祝い金を受け取ってすぐに退職したら?
入社祝い金を受け取ってすぐに退職した場合でも、会社から返金を求められる可能性は低いです。
ただし、入社祝い金の受け取る際には、「自己都合退職の場合は返還する」などと書かれた誓約書へのサインを求められることもあります。
また、会社側がある程度の期間働かなければ、まとまった金額を支払わないなど、入社祝い金の支給条件を設定している場合があります。
いずれにしても会社と従業員の間に信頼関係が築けなければ、どのような仕事もうまくいきません。入社祝い金は会社からの思いやりであることを心に留め、入社を決めたら期待に応えられる働きができるよう努力しましょう。
5.入社祝い金がもらいやすい仕事
入社祝い金は、会社によって金額も支給の方法も異なるものの、職種ごとの相場は存在します。そこで本章では、どの程度の入社祝い金がもらえるのか、仕事ごとの目安を紹介します。
5-1.検品・検査
検品・検査の仕事では、10万円程度から、多いところでは数十万円と高額な入社祝い金を支給する求人もあります。
検品・検査は、完成した製品に傷や汚れはないか、もしくは規格や性能に問題がないかなどを確認する仕事です。仕事の取り組み方次第では、品質管理など専門性の高い技術を身につけることができます。
作業自体はチェック項目がマニュアル化されているため、未経験者でも比較的取り組みやすいでしょう。特に細かい作業が得意で、集中力がある方におすすめです。
5-2.ピッキング・軽作業
ピッキング・軽作業の仕事では、入社祝い金が数万円から10万円程度支給される傾向にあります。
ピッキングは、工場や倉庫内で、指示書やマニュアル、伝票などをもとに、部品や製品を指定の場所に運び出す作業です。梱包や仕分けなども含めて、一般的に軽作業といわれます。
フォークリフトなどを使わない作業であれば、未経験者OKの求人も少なくありません。将来的にフォークリフトの運転資格を取って、仕事の幅を広げていくのもおすすめです。
5-3.加工・組付け
加工・組付けの仕事では、数十万円の入社祝い金が支給される求人もあります。
特に大手自動車メーカーなどの期間工求人では、高額な入社祝い金が支給されることがあるので、仕事内容に興味があれば挑戦する価値があるでしょう。
加工は、設計図どおりに原材料から型をつくる仕事です。一方の組付けは、加工された部品を工具などでネジ留めしたり、カバーをはめ込んだりする仕事です。
工場勤務の場合は、交代制で勤務形態が決まっているケースもあります。加工・組付けの仕事は、コツコツと同じ作業を丁寧に続けられる方に向いているでしょう。
5-4.機械操作
機械操作の仕事の入社祝い金は、数万円程度から10万円以上であることが多いです。
機械の操作や管理をする仕事ですが、機械によって生じるズレの調整や完成品の品質管理など、幅広い仕事に関わります。
作業に向き合い淡々とこなすことが好きな方には、おすすめの仕事です。また、資格の取得によってキャリアアップにつなげられることも、この仕事の特徴といえます。学ぶことが好きな方は、積極的にチャレンジしてみてください。
5-5.接合・塗装
接合・塗装の仕事では、入社祝い金は5万円程度から数十万円程度支給されることがあります。
接合とは、金属製品や建築物の基礎などをつくる仕事で、ものとものをつなぎ合わせたり、組み合わせたりします。塗装は、その名のとおり建築物などに色を付けたり、剥がれたペンキを塗り直したりする仕事です。
接合・塗装の仕事は、体力があってものづくりが好きな方、コツコツとした仕事が苦にならない方に向いています。ものができていくプロセスを楽しめる仕事といえるでしょう。
6.月に一度の給料以外にもさまざまな支給制度がある
ここからは、入社祝い金に限らず、労働者が得られる給料の支給制度についてお伝えします。
給料の支給は、労働基準法第24条において、毎月1回以上と定められています。自身のライフスタイルに合った、給料の支給制度を知っておきましょう。
6-1.週給制度
週給制度では1週間の単位で給料が決められており、多くは週ごとに支払われます。
厳密には週払いとは異なりますが、一部のアルバイトや外資系企業などで採用されている制度です。
6-2.日給制度
日給制度は1日単位で給料が決まっているもので、働いた日数分の給料が支払われます。
アルバイトや日雇い労働などで採用される制度であり、月ごとに安定的な収入を手にすることが難しい側面もあります。反対に、すぐに収入が必要な場合には、こうした仕事を選択するのも手です。
7.入社祝い金に関する注意点
入社祝い金の支給に関しては、さまざまな条件が定められていることがあります。最後に、入社祝い金に関する注意点を確認しておきましょう。
- 入社祝い金を受け取れる条件を確認する
- 申請書を提出し忘れない
- 支給されない場合は必ず相談する
各パターンごとに詳細を説明します。
7-1.入社祝い金を受け取れる条件を確認する
多くの会社では、入社祝い金の支給条件を事前に定めています。そのため、どうすれば入社祝い金を受け取れるのかを確認しておくことが大切です。
例えば、入社後一定期間は無欠勤、もしくは遅刻や早退などの回数制限があるといった条件が挙げられます。
条件を満たしていない場合は、入社祝い金を受け取れなくなってしまうので注意してください。
7-2.申請書を提出し忘れない
入社祝い金を受け取るためには、申請書の提出が必要な場合があります。この申請書には、提出期限が設けられていることもあります。
申請が漏れると、支給される予定だった入社祝い金を受け取れなくなってしまうかもしれません。
申請方法と期限はしっかりと記録し、申請を忘れないようにしましょう。
7-3.支給されない場合は必ず相談する
入社祝い金を受け取れる条件と申請方法について確認したうえで、入社祝い金が正しく支給されない場合は、上司や人事担当者などに早めに相談しましょう。
派遣社員の方は、勤務先の上司ではなく、派遣会社のスタッフに相談してみましょう。
「お金に関することは伝えづらい」と相談を躊躇していると、申請の期限を過ぎてしまうかもしれません。入社祝い金の支給が求人情報に含まれていた場合は、遠慮せず上司や派遣会社のスタッフなどに相談しましょう。
8.まとめ
今回は、入社祝い金が支給されるタイミングなどについてお伝えしました。
入社祝い金は一時的な支給であるため、継続的に支給される給料や手当のほうがより重要だといえます。仕事探しにおいては、仕事内容や職場の雰囲気などが、自分に合っているかを考えるのも大切なポイントです。
とはいえ、新生活には何かと費用がかかることも事実です。入社祝い金を元手に、新しい仕事に安心して取り組める環境づくりができれば、仕事の長期継続にもつながるでしょう。
仕事を決めるうえで、入社祝い金を基準の一つとする場合は、求人サイトなどで条件を絞って検索するのがおすすめです。
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