仕事が怖いのは甘え?9つの原因や自分を守る対処法

この記事で分かること
- 仕事が怖いと感じるのは決して甘えではなく、真面目に仕事に向き合っている証拠
- 仕事が怖いと感じる原因には、失敗への恐れや人間関係のストレス、納期へのプレッシャーなどが挙げられる
- 仕事が怖いと感じたときは、信頼できる方に相談する他、転職を検討するという選択肢もある
- 仕事への恐怖心を克服するには、周りの評価を気にしすぎず、必要以上に自分を責めないことが大切である
- 転職後に今と同じ理由で悩まないためには、仕事が怖い原因を明確にしておくことが重要である
※この記事は6分30秒で読めます。
「仕事に行くのが怖くて、毎日がつらい」
「仕事への恐怖心を和らげるための方法が知りたい」
など、仕事が怖いと感じ続ける日々に悩み、解決方法を知りたいと思う方は多いでしょう。
仕事が怖いと感じる原因は、失敗への恐れや人間関係のストレスなど、人によってさまざまです。
今回は、仕事が怖いと感じてしまう具体的な原因の他、仕事を怖いと感じたときの対処法や緩和方法、仕事を辞める前に知っておきたいポイントなどを解説します。この記事を読めば、仕事を怖いと感じてしまう気持ちを素直に受け止められるようになり、今の自分の状況に合った正しい対処法がわかります。
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1.仕事が怖いのは甘えではない
「仕事が怖い」「会社に行きたくない」と感じることは、決して甘えではありません。真面目で責任感がある方ほど、仕事が怖いと感じる傾向が強いといわれています。
仕事に真剣に取り組んでいると、誰しも業務中の失敗を恐れたり、新たな挑戦に対して不安になったりするものです。つまり、仕事が怖いという感情は、真面目に仕事に向き合っていることの表れでもあるのです。
そのため、仕事が怖いと思う気持ちが芽生えた場合は、仕事に対して真剣に向き合っている自分の気持ちを否定せず、素直に受け止めましょう。そして、なぜ仕事が怖いと感じるのか、その原因を見つめてみてください。
原因を知れば、必要な対策も考えられるようになるでしょう。正しく対処するために、まずは原因を明確にしてください。
2.仕事が怖いと感じてしまう主な9つの原因
ここでは、仕事が怖いと感じてしまう代表的な9つの原因について、それぞれ詳しく解説します。
2-1.ミスや失敗が怖い
ミスや失敗をした経験があると、それがトラウマになり、仕事に対して恐怖心が芽生えることがあります。
仕事にミスはつきものですが、一度のミスで心に傷がついたあと、苦手意識を持ったまま同じ仕事をやらないといけない場面もあるでしょう。
気にならないほどの些細なミスや失敗の場合もありますが、大きなミスをした場合は恐怖心が残り続けてしまうケースが多いです。
2-2.上司や先輩が怖い
厳しい上司や先輩が職場にいれば、常に顔色をうかがいながら仕事をしなければなりません。
特に感情的に怒ってくる方だったり、パワハラまがいのことをしてくる方だったりした場合は、仕事に行くことが怖いと感じてしまう可能性があります。
2-3.人間関係が怖い
上司や先輩に限らず、同僚や後輩など職場では多くの方と関わります。そのため、人間関係のトラブルが起こることも少なくありません。
人間関係に問題がある雰囲気の悪い職場であれば、孤立したり、他人の視線を気にしながら仕事をしたりして、必要以上の疲労感に悩まされることもあるでしょう。
誰かに相談することができなければ、人間関係の問題から、仕事に対する恐怖心へと発展する場合があります。
2-4.ノルマや納期に追われるのが怖い
販売や営業など、仕事によっては毎月のノルマや納期が決められていることがあります。
たしかに、会社の利益を上げるためにノルマや納期は必要です。しかし、過度なプレッシャーは、仕事が怖いと感じる原因につながりかねません。
プレッシャーにさらされ続ける日々が続くことで「ノルマを達成できなかったらどうしよう」「納期に間に合わなかったら叱責される」と、仕事に対して恐怖心を持ってしまう可能性があります。
2-5.プレッシャーが怖い
大きなプロジェクトを任されたり、責任感のあるポジションを任されたりすると、感じるプレッシャーが大きくなることがあります。
上司から期待されている証拠といえますが、過度なプレッシャーはストレスが溜まるきっかけになりかねません。
プレッシャーを感じる日々が続くことで、心が委縮してしまい、次第に「失敗したらどうしよう」と恐怖心へ変わる可能性があります。
2-6.残業の日々がつらい
連日続く残業は、心身ともに大きな負担となります。帰宅してゆっくりする間もなく、最低限のことを済ませて就寝、そしてすぐに朝が来て出勤、という状況では、体も心もなかなか休まらないでしょう。
プライベートの時間がほとんどない状態が続くと、ストレスを上手に発散できず、疲労だけが蓄積してしまいます。朝がくるたびに「また今日も一日が始まってしまう」と、仕事に対して恐怖心が芽生えやすくなります。
2-7.将来が不安で怖い
将来を考えたときに、理想の姿になれない可能性があると思うと、今の仕事を続けることに対して怖さを感じることがあります。
「自分が理想とする働き方ができない」「40歳になったときのキャリアプランとズレている」など、将来を真剣に考える方ほど、こうした怖さを感じがちです。
2-8.自分に自信がない
自己肯定感が低い方の場合、自分への自信のなさが原因で仕事に対して強い恐怖を感じてしまうことがあります。
「ミスをしないか」「周りからの評価はどうか」と常にビクビクしながら働き続けていると、仕事そのものだけでなく、人との関わり方にも自信を持てなくなってしまいます。
自分は何をしてもうまくいかないと思い込んでしまう自己肯定感の低さが、仕事が怖いという感情につながるのです。
2-9.心の調子が悪い
心の調子が優れないと、仕事に対する不安や恐怖心が強くなることがあります。
心身に不調が生じ、気持ちが後ろむきな状態が続いているときは、「もう仕事に行けない」と感じてしまいがちです。心の疲れから体調が悪くなったり、通勤電車に乗るのが怖くなったりすることもあるでしょう。
気持ちがふさぎ込んでしまうことは誰にでも起こりえることですが、人によっては仕事が怖いという感情へとつながることがあります。
3.怖いと感じながら仕事を続ける危険性
仕事に対して強い恐怖心を抱えたまま無理に働き続けるのは、非常に危険な行為です。仕事が怖いと感じるのは、心と体が休息を求めているサインかもしれません。
「頑張らなきゃ」と自分を追い込み続けていると、やがて限界が来てしまいます。気力や体力を奪われ、会社に行くことすら難しくなってしまう可能性もあるでしょう。
人生において何よりも大切なのは、心身の健康です。仕事が怖いと感じる感情があるのであれば、限界がくる前に一度立ち止まって、決して無理はせずできる範囲で対処していきましょう。
4.仕事が怖いと感じるときの対処法
ここでは、仕事が怖いと感じたときの対処法を6つ紹介します。自分に合う対処法を探してみましょう。
4-1.信頼できる方に相談してみる
上司や会社の同僚などの信頼できる方に、悩みを相談してみましょう。相談することで、具体的な解決策を提案してもらえる可能性があります。
仕事の関係者に相談しづらい場合は、家族や友人でも構いません。あなたの性格を理解したうえで、気持ちが落ち着くよう何かアドバイスをくれるでしょう。
一人で抱え込んで解決できない悩みは、相談することで楽になることが多いです。まずは信頼できる方に話してみましょう。
4-2.担当している仕事を変更してもらう
担当している仕事に苦手意識がある場合は、上司に相談して担当を外してもらうことを検討しましょう。
人によって得意不得意があるので、苦手なものを無理して続けても、なかなか結果を出せません。
得意な仕事に取り組んだほうが、会社としてもメリットがあるため、相談すれば上司が対応してくれるかもしれません。
4-3.仕事に必要なスキルを磨く
今の仕事に関するスキルが足りず恐怖心を感じているのであれば、スキルアップすることで解消できる可能性があります。
スキルアップをすることは、自分の自信になり、これまで怖いと感じていた仕事も、平常心でこなせるようになるでしょう。仕事に対するやる気も上がります。
4-4.部署異動の希望を出す
仕事が合わない場合や人間関係の問題がある場合、部署異動ができるのなら異動の希望を出すことも対処法の一つです。
部署異動をすれば、担当する業務や一緒に働く方が変わり、恐怖心の原因を取り除くことができるかもしれません。環境が変われば、新たな気持ちで働くことができるでしょう。
4-5.一度仕事を休んでリフレッシュする
いっそのこと仕事を休んで、仕事から離れることもおすすめです。有休を使って趣味を楽しめば、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
仕事でよいパフォーマンスを出すために、リフレッシュの時間は必要なので、仕事が怖くてつらいときは、休みを申請してみましょう。
4-6.転職を検討してみる
ここまで紹介した対処法を試しても、仕事に対する怖さがなくならないのであれば、転職を検討することも選択肢の一つです。しかし、新しい環境に飛び込むことに不安を感じる場合、焦って転職を決める必要はありません。
大切なのは、自分の気持ちとしっかり向き合い、自分にはどのような仕事が合っているのか、ゆっくりと考えることです。自分の強みや興味のある分野をあらためて振り返ることで、新たな可能性に気付くこともあるでしょう。
自分にぴったりの仕事を見つけたいときは、ぜひJOBPALへご相談ください。
5.仕事に対する恐怖心を緩和するには
ここでは、仕事に対する恐怖心を緩和する4つの方法を紹介します。ぜひ試してみてください。
5-1.あくまでも仕事だと割り切る
仕事でうまくいかないことがあると、会社にいない時間にも怖さを感じてしまうことがあります。
仕事は、あくまでも自分の人生の一部です。仕事はプライベートを充実させるためのお金を稼ぐ手段の一つと割り切ることで気持ちが楽になるかもしれません。
仕事のことは業務時間内にだけ考えて、プライベートの時間は、趣味を満喫することに集中すれば、恐怖心を半減できるでしょう。
5-2.周りの評価を気にしない
周りの評価を気にしすぎると、孤立感や自己否定感が強くなり、堂々と行動できなくなってしまいます。
仕事に対する恐怖心を和らげるためには、周りの評価を気にしないメンタルを持つことも大切です。
過度に周りのことを気にすると、自分の想像で被害妄想を作り出し、ネガティブになる可能性があります。
「誰にだって少しの批判はあるもの」「自分と違う価値観の方もいる」と、周りからの評価を軽く受け止めたり、受け流したりしながら仕事をしましょう。
5-3.他人と比較しない
仕事への恐怖心を和らげるには、他人と比べないことが大切です。他人と自分を比べて落ち込んでしまうと、仕事への不安はどんどん大きくなります。
どうしても自分と誰かを比較してしまうクセがあるのであれば、比較対象を他人ではなく過去の自分に置き換えてみましょう。過去の自分と今の自分を比べてみたら、仕事において成長できている点が何かしら見つかるはずです。
焦らず着実に目の前の仕事に取り組むことで、少しずつ自分の成長を感じることができ、他人と自分を比較することによって生まれる負の連鎖を断ち切ることができるはずです。
5-4.必要以上に自分を責めない
仕事が怖い原因が自分にあっても、必要以上に責めることはやめておきましょう。
自分を責めてしまうと、「また失敗するかも」「自分のせいで怒られてしまう」と仕事に行くのが怖くなってしまいます。
一生懸命取り組んだ仕事であれば、「今の実力はこんなもの。仕方がない」と開き直るくらいの気持ちが大切です。
これから努力をして、実績を積んでいけば問題ないので、過度に自分を責める必要はありません。
6.仕事を辞める前にやっておくべきこと
もしも今の仕事を辞め、別の仕事に就こうと考えているのなら、転職前に必ず以下のことをおこなっておきましょう。それぞれについてお伝えします。
6-1.仕事が怖い原因を明確にしておく
転職を決めてしまう前に、まずは今の環境で仕事が怖いと感じてしまう原因を明確にしておきましょう。
仕事が怖いと感じる理由は、人それぞれ異なります。具体的な原因を明らかにせず、安易に転職してしまうと、次の職場でも同じような問題に直面するかもしれません。
どのような状況で仕事が怖いと感じたのか、どのような環境であれば問題は解決するのかなど、自分自身と真摯に向き合いながら原因を深堀りすることで、本当に自分に合った職場が見えてくるはずです。
6-2.転職先に求める条件を明確にする
自分に合う仕事を見つけるためには、転職先に求める条件を明確にしましょう。
転職先に求める条件をはっきりさせておかないと、同じように怖さを感じてしまう仕事に就いてしまう可能性があります。
希望する条件がすべて叶う職場を見つけることは難しいですが、優先順位をつけて、絶対に譲れないものを叶えられる転職先から、候補を決めましょう。
6-3.自己分析を徹底的におこなう
自己分析をおこなうことで、自分の強みや弱み、得意なことなどを把握できるようになります。
自分に向いているのはどのような仕事なのかを明確にすることで、自分に合った仕事を見つけられるため、自己分析は徹底的におこなってください。
6-4.少しでも不安ならキャリア相談をする
「もしまた仕事の怖さを感じたらどうしよう」と少しでも不安があるなら、一人で転職先を探すのではなく、キャリア相談をしながら転職活動を進めることをおすすめします。
プロに相談することで、自分ではわからなかった仕事に対する希望や、他の人にはない自分だけの強みなどに気づける可能性があります。
キャリア相談をするなら、ぜひJOBPALをご利用ください。面談では、お仕事に関する相談をしていただけます。
7.仕事が怖くて辞めたいけど言い出せない方へ
最後に、仕事が怖くて辞めたいけど言い出せずに悩んでいる方に向けて、3つの具体的な対策を紹介します。
仕事が怖くて辞めたいと思っていても「引き止められそう」「辞めると言ったら怒られそう」と、なかなか言い出せない方もいるでしょう。これまでお世話になったことや会社の人たちとの関係性を考えると、言い出しづらいという方は少なくないはずです。
しかし、基本的には、労働者が退職したい申し出を企業側は拒否できません。これを念頭に置いて、以下に挙げる対策を検討してみてください。
7-1.人事労務担当者に相談する
辞めたいことを直属の上司になかなか言い出せず悩んでいるのであれば、人事労務担当者に相談してみましょう。
適切な相談方法は職場によって異なりますが、人事労務担当者専用の連絡先がある場合は、メールやチャットで現状の気持ちを担当者に伝えてみてください。
「退職を考えているのですが、直属の上司に話しづらく悩んでいます。まだ退職の意思を上司や同僚に知られたくないため、可能であれば一度今後の流れについて相談するお時間をいただけないでしょうか」
上記のように切り出せば、人事労務担当者が具体的な次のアクションを提案してくれるはずです。
7-2.行政機関の窓口に相談する
職場に相談窓口がない、相談してもなかなか取り合ってもらえないという時は、行政機関の相談窓口を利用するという方法もあります。
厚生労働省が管轄する相談機関では、労働に関するあらゆる悩みを無料で相談できます。辞めたいけど言い出せない、という労働者の気持ちを理解して、担当者が適切な解決策を探ってくれるはずです。
この他、法テラス(日本司法支援センター)に相談するのも選択肢の一つです。法テラスで具体的な現状を伝えると、最寄りの相談窓口や弁護士を紹介してもらえます。
法的な観点から適切なアドバイスをもらえるため、今の状況に合った的確な解決策が見つかるでしょう。
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参照:厚生労働省「相談機関のご紹介」
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/soudan/index.html
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参照:日本司法支援センター法テラス「労働に関するよくある相談」
https://www.houterasu.or.jp/site/faq/roudou.html
7-3.退職代行サービスを利用する
現職の上司や人事との話し合いがどうしても難しいようであれば、退職代行サービスの利用を検討してみてもよいかもしれません。
退職代行サービスとは、自分に代わって会社に退職の意思を伝え、退職に必要な各種手続きなどをおこなってくれる民間企業が運営するサービスです。退職代行サービスを利用すれば、職場と直接関わることなく、第三者を通して退職を実現できるでしょう。
ただし、退職代行サービスは、退職日や有給休暇の取得が十分に考慮されないなどのデメリットもあります。また、通常の退職であれば発生しない費用も発生するため、安易な利用は避けたほうが賢明です。
退職代行サービスは、本当に選択肢がない場合の最終手段と考えたほうがよいでしょう。
8.まとめ
仕事が怖いと感じるのは、決して甘えではありません。厳しい上司や人間関係、ノルマや納期へのプレッシャーなど、さまざまな原因が考えられます。
仕事への恐怖心を和らげるには、周りの評価を気にしすぎないことが大切ですが、あまりにもつらいのであれば転職を検討するのもよい方法です。その際は、自分に合った職場を見つけられるよう、仕事が怖くなった原因を明確にしましょう。
JOBPALでは、仕事に対して恐怖心がある方が前向きに働けるような、バラエティに富んだ求人を多数掲載しています。
また、自分に合った求人がわからない方や、新たな環境で働くことに不安を感じている方は、ぜひ一度面談サービスの利用を検討してみてください。
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