フリーターの就職は難しい?就職しやすい職業や方法、ポイントやメリットを解説
※この記事は6分30秒で読めます。
「フリーターから正社員に就職するのは難しい?」
「フリーターが就職することのメリットが知りたい」
など、フリーターからの就職に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
フリーターからの就職は一般的に「難しい・厳しい」というイメージがありますが、業界選びや自己分析をしっかりおこなえば十分に実現の可能性があります。
今回は、フリーターの概要、フリーターからの就職の難しさ、フリーターから就職することのメリット、就職の流れなどを解説します。この記事を読めばフリーターの就職がよくわかり、具体的な就職先をイメージできるようになります。
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1.フリーターとは?
フリーターは、一般的に15歳から34歳までの若年者であり、正社員ではなくパート・アルバイトとして生計を立てている人のことを指します。男性は卒業者、女性は卒業者かつ未婚であることも条件に含まれます。
厚生労働省では、完全失業者がパート・アルバイトの仕事を探しているケースもフリーターに該当すると定義しています。
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参考:厚生労働省|未就職卒業者の定義
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002790h-att/2r98520000027bo1.pdf
以下の記事では、フリーターについてより詳しく解説しています。
2.フリーターが就職するのは難しい?
フリーターから正社員として就職することは、一般的には難しいといわれています。
企業側は採用時から長く働いてくれる人(=新卒)や即戦力として働ける人を採用したいと考えています。そのため転職市場では、年齢が若くかつ正社員として働いた経験がある人が重宝される傾向にあります。
しかし、フリーターの場合、新卒者と比べて難しい傾向にはあるものの「長く働いてくれるのか」「ビジネススキルを持っているのか」などといった企業側の不安を取り除くことができれば、就職は十分に可能でしょう。
また、近年は働き方の多様化もあり、フリーターから正社員に就職することも決して不可能ではなくなりました。企業によってはフリーターとしての職歴や経験をしっかり評価し、正社員として採用してくれる場合もあります。
UTグループでは、応募してくれた求職者はすぐに採用し、働く環境を作っています。すぐに仕事を始めたい方、正社員として働きたい方はまずはお気軽にご相談ください。
3.フリーターが就職するメリット
フリーターが正社員として就職することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
3-1.雇用が安定する
フリーターの場合、どれだけ長く働いても契約が継続される保証はありません。業績悪化などの会社都合によって一方的に雇用契約が終了してしまうこともあります。
一方、正社員の場合、労働者側に相当な過失がない限り、簡単に解雇をすることはできません。
正社員になれば、健康保険や厚生年金などの社会保険を半分納めてくれたり、各種手当てを受けられたりといった保証のもと、安心して働くことができます。
3-2.収入が増える
フリーターと正社員では、給与面での待遇がまったく異なります。
厚生労働省が発表した雇用形態別の賃金をみると、男女計において正社員・正職員 は32万8,000円であるのに対し、正社員・正職員以外の賃金は 22万1,300円という結果でした。
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参考:厚生労働省令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/06.pdf
正社員と正社員以外で月10万円近い差が出ていることを考えると、正社員就職を成功させれば生活がグッと楽になることがイメージできるでしょう。収入が増えれば貯金もしやすくなり、結婚やマイホームなど将来の計画も立てやすくなります。
3-3.社会的信用度が得られる
正社員は雇用期間のない無期雇用契約を結ぶことから雇用が安定しており、仕事を失うリスクがあるフリーターよりも社会的な信用度が高い傾向にあります。
これまでクレジットカードやローンの審査で落ちていた方でも、正社員としての経験を積むことで審査を通過する可能性が高くなるでしょう。
住宅ローンやマイカーローンの審査にも影響する項目であるため、結婚・出産を考えている方には重要な要素となります。
4.フリーターが就職しやすい職業
学校を卒業したあと長くフリーターを続けていた方が初めて就職活動をする場合は、フリーターでも就職しやすい職業を狙うのがおすすめです。「未経験OK」「業界全体として人手不足」といった業界を選ぶことで、初めての就活でも内定を得る可能性が高くなります。
ここからは、フリーターが就職しやすい9つの業界についてご紹介します。
4-1.事務職
事務職は、書類の作成やデータ入力、来客応対などの事務業務全般を担う仕事です。どのような業界でも必ず必要な部署であり、幅広い業界で多数の求人が見つかります。パート・アルバイトとして事務職の経験がある方や事務職に関連する資格を取得できている方なら、事務職として正社員を狙うことも可能でしょう。
事務職は社外の人と関わる機会が多くあることから、コミュニケーション能力や電話対応力を磨くことができ、パソコン関連の知識を身につけることも可能です。
一方、一人で静かに仕事をしたいと考えている方には意外と向いていません。社内外の人とコミュニケーションを取る機会が多く、電話対応もかなりの量になるため、黙々と仕事をしたい方にはストレスになりがちです。
以下の記事では、事務職の仕事内容についてより詳しく解説しています。
4-2.営業職
営業職は、自社の商品やサービスについて顧客にプレゼンをおこない、販売して売り上げを生み出す仕事です。高いコミュニケーション能力が求められますが、業界未経験でも働くことができます。
どの業界でも必須の部署であることから求人も多く、注文受注や事務仕事において営業職をサポートする営業事務も含めると、かなりの求人数があります。
営業職は長く続ければ続けるほどコミュニケーション能力やプレゼン能力が身につきます。一方、毎月・1年と期間ごとに売り上げ目標が設定されており、常に数字に追われるという大変さもあります。
4-3.接客業
接客業は、食品や雑貨を販売するスーパーマーケットやコンビニ、百貨店などの小売業や、レストランやファストフードのような飲食業などが該当します。
入社してから最初におこなうのは、小売業なら「品出し」「レジ」、飲食店なら「ホール業務」「レジ」などです。専門知識がなくても始められる仕事であり、業界未経験でも就職できます。
だんだん仕事に慣れて、発注や売り場づくりなど専門的な仕事を任されるようになれば、業界に関するさまざまな知識が身についていくでしょう。
一方、接客スキルやコミュニケーション能力が必須であり、販売や接客以外にさまざまな仕事をこなす必要があることから、マルチタスクになりがちです。
4-4.工場作業員
工場内のライン業務などに従事する工場作業員も、フリーターの就職先としておすすめの仕事です。
製造ライン上に流れてきた製品を加工するライン業務や、注文に合わせて出荷手配をおこなう出荷業務などに分かれていますが、いずれも未経験から始められます。
配置された場所でしっかりと仕事をすることができれば外部との接触は少なく、黙々と働きたい方に向いているでしょう。
一方、工場によっては空調があまり効いていない環境であることも多く、常に体を動かしたり重いものを持ったりする体力も求められます。事前にどのような環境で、どのような仕事内容なのかを確認してから応募しましょう。
ジョブパルでは、お仕事に応募いただき面談に進んでいただければ、気になる環境や仕事内容などにしっかりお答えします。まずは気軽に応募してみてください。転職のご相談がある方は、面談にて悩みをご相談ください。
以下の記事では、工場の職種・業種については以下の記事でも詳しく解説しています。
4-5.土木作業員
土木作業員とは、建築物の建設現場や道路整備の現場で働く作業員のことです。現場の工事を統括・管理する現場監督(施工管理)も土木作業員の一種となります。
土木作業員は施工管理も含めて人手不足の状況が続いており、未経験OKの会社も少なくありません。
仕事を通して目に見える成果を残すことができるため、モノづくりが好きな方や目に見える形でやりがいを感じたい方に向いているでしょう。一方、外の仕事であるため夏や冬の気温に耐える必要があることや、重い道具を持つ体力が求められることなどが大変さとして挙げられます。
4-6.保育・介護職員
保育は幼児のお世話、介護は高齢者の介助をサポートする仕事です。保育士や介護士といった資格がないと働けないイメージがありますが、資格がなくてもできる仕事は多くあります。
例えば、送迎バスの運転や保育補助の仕事には保育士の免許は必要ありません。介護の現場でも、介護助手として無資格で働くことができます。仕事の経験を積むことで、自分の将来の子育てや親の介護に活かせるのもメリットです。
ただし、保育なら幼児や親御さん、介護なら入居者やそのご家族と話す機会が多く、コミュニケーション能力が求められます。
4-7.デザイナー
デザイナーは、Webやゲーム、広告など、さまざまな商品をデザインする人のことです。
「ホームページやバナーを作るWebデザイナー」「印刷物をデザインするグラフィックデザイナー」「空間をデザインするインテリアデザイナー」など、業界によってさまざまなデザイナーの仕事があります。
専門的な知識や経験が求められる仕事ではありますが、未経験から先輩デザイナーのアシスタントとして働き始めることも可能です。
デザインの仕事は作品が長く残り続けるため、モノづくりが好きな方はメリットを強く感じることができるでしょう。一方では「レイアウト」「コーディング」など求められるスキルが多く、デザイナーとして成長するには長い時間と経験が必要となります。
4-8.ITエンジニア・プログラマー
ITエンジニアとは、情報技術に関するスキルや知識を使ってシステムやITインフラを構築・運用する仕事を指し、プログラマーはプログラミング言語を入力してシステムやアプリケーションを作る仕事を指します。
IT業界は将来性の高さに反して人手不足といわれており、未経験でも始められる求人も少なくありません。教育体制が整っている企業が多く、未経験からでも一人前のITスキル・プログラミングスキルを身につけることができます。
一方、IT技術は常に進化しており、仕事だけでなく常に勉強して最新の情報を仕入れる積極性が求められます。また、座りっぱなしの作業になるため、意識して動かないと運動不足に陥りがちです。
4-9.配送ドライバー
配送ドライバーは、個人宅や店舗、工場などに商品を運搬する仕事のことです。個人宅や店舗で商品を集荷し配送センターに運ぶ仕事も含まれます。
配送車の大きさに合う運転免許さえ持っていれば未経験でも始められるため、フリーターからの転職先としても選択肢の一つとなります。小型トラックの配送から始め、経験を積みながら中型・大型免許を取得できれば、更なる給与アップも期待できるでしょう。
一方、基本的に1日中運転をすることになるため、運転が苦手な方には難しい仕事です。
以下の記事では、配送ドライバーの仕事日ついて詳しく解説しています。
5.フリーターが就職する方法と流れ
フリーターが正社員を目指す場合、一般的には就職したい月の2ヵ月以上前から就職活動を始めたほうが良いとされています。就職が決まるまでに3ヵ月~6ヵ月程度の時間がかかるケースもあるため、できるだけ早く準備を進めましょう。
ここからは、フリーターが就職活動をする際の方法・流れについてご紹介します。
5-1.自己分析をおこなう
自己分析とは、自分自身を分析して深く知ることです。これまでの経験から自分の特徴や価値観などを明確にしたうえで、「自分の強み・弱み」「将来の人生設計」など、就職活動に有益な情報を集めていきます。
最初のタイミングで自己分析をすべき理由は、転職活動の軸を定めるために必要だからです。自己分析を通じて自分に合った業界や職種をはっきりさせることで、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
以下の記事では、自己分析の方法について詳しく解説しています。
5-2.業界研究をおこなう
自己分析を通じて転職の方向性や希望する業界を明らかにしたあとは、希望する業界についての研究を始めましょう。
業界研究が必要な理由は、より具体性のある志望動機を作るためです。業界研究をすれば、業界の特徴や現状、成長性・将来性などを知ることができます。
業界研究をしっかり掘り下げておこなえれば、自分の経験や適性がその業界でどう役に立つのか、業界のどのような現状や将来性に魅力を感じたかなど、具体的な内容を志望動機に盛り込むことができます。
以下の記事では、業界研究の必要性や方法について詳しく解説しています。
5-3.応募先企業を探す
自己分析で明らかになった自分の強みや業界研究で知った業界の特性・将来性をもとに、自分が就職したい応募先企業を探してみましょう。求人情報を探す方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- ハローワークなどの転職情報サービス
- 転職サイト
- 転職エージェント
- フリーペーパー
- 友人や知人の紹介
など
なお、JOBPALでは、製造業を中心とした正社員求人を多数掲載しています。面談で不安点を解消することもできるので、フリーターからの就職で不安なことがある方は、一度JOBPALの面談を利用してみてください。
5-4.企業研究をおこなう
応募したい企業が絞れたら、企業研究をおこないましょう。業界研究で確認した業界の特性や将来性に加え、個別企業の特徴や将来性を確認することで、より具体的な志望動機を作成できるようになります。
会社の経営理念や社長のメッセージなどを覚えて面接で話すことができれば、「よく調べていて志望動機が高い応募者だ」といった評価をもらえるかもしれません。
もしも、企業研究が不十分なまま就職すれば、仕事内容への不満から早期退職につながる可能性があるため注意が必要です。
以下の記事では、企業研究の重要性や方法について詳しく解説しています。
5-5.履歴書・職務経歴書を作成する
企業への応募を決めたら、先方に提出する書類として「履歴書」「職務経歴書」をフォーマットにしたがって記入しましょう。
履歴書は、学歴や職歴など、あなたの基本的なプロフィールを紹介するための書類です。職歴欄には正社員経験のみを記載すること、3ヵ月以上のアルバイト歴を記載するのが一般的とされています。
職務経歴書には、履歴書では説明できない「これまでの経験やスキル」をアピールできる効果があります。
アルバイトは職歴ではないといわれることもありますが、フリーター前に正社員の経験があったり、フリーターとして正社員に負けないスキルを持ったりした経験があれば、面接で積極的にアピールしましょう。
JOBPALでは、転職の際に役立つ履歴書関連のコラムを掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。
5-6.応募する
就職したいと思える企業が見つかったら、さっそく応募してみましょう。応募までに時間がかかると、その間に内定者が出て募集がストップしてしまうこともあるため、応募すると決めたらすぐに行動することが重要です。
5-7.面接を受ける
書類選考を通過したら、採用担当者の面接を受けることになります。これまで進めてきた自己分析、業界研究、企業研究で得た情報を交え、志望動機や自己PRを話しましょう。
面接では高確率で「なぜ今までフリーターだったのか」「なぜこのタイミングで正社員を目指したのか」といった質問がくることが予想されます。頭が真っ白になってしまわないよう、想定される質問には必ず答えを用意し、練習を重ねておきましょう。
以下の記事では、面接時に気をつけるべきことや面接の流れについて解説しています。
5-8.内定をもらう
1~2回の面接を通過できれば、応募先企業から内定の連絡が入ります。入社の意思が固まったら、できるだけ早い段階で返答しましょう。
入社が決まったら、企業との間で労働契約を結びます。入社が決まったタイミングでもらえる雇用契約書には、給与額や休日、勤務時間などが記載されているため、よく確認しましょう。面接時の話と相違がないかを確認してからサインしてください。
また、内定をもらった時点でまだアルバイト先を退職していない場合は、アルバイト先の引継ぎ・退職の時間を考慮したうえで入社日を調整しましょう。
以下の記事では、内定を得たあとにすべきことについてまとめています。
6.フリーターが就職する際のポイント
フリーターからの就職は決して不可能ではありませんが、正社員からの転職組や新卒などと競うことになるため、ときには内定をもらえないこともあるでしょう。
フリーターから就職したい方は、これからご紹介する注意点を守って就職活動をしてみることをおすすめします。
6-1.なるべく早く行動する
フリーターから就職活動を始める場合、1日でも早く始めることがポイントです。年齢を重ねるほど即戦力であることが求められ、正社員からの転職者と比較して評価が下がる可能性があります。
若いうちであればポテンシャルでの評価の割合が高いですし、フリーターでも若さを買われて就職できる可能性があります。少しでも就職に興味が出た段階で転職サイトや転職エージェントに登録するなど、まずは一歩踏み出しておくことが大切です。
なお、UTグループでは応募してきた方をすぐに採用し、働く場を作るようにしています。以下から気になる求人を探してご応募いただくか、面談で現状の悩みなどをお話いただき、あなたに合った求人があればその場でご紹介いたします。ぜひご活用ください。
6-2.未経験歓迎の求人を探す
フリーターとして長く働いた業界で正社員を目指すなら、経験必須の仕事でも応募できます。
一方、今までのフリーターの仕事と関係ない業界・職種で働きたい場合は、未経験歓迎の求人を選びましょう。未経験歓迎の求人は教育体制が整っていることが多いので、何も知らない状態で入社しても研修を受けて一人前の正社員として働き始められます。
6-3.関連する資格を取得する
無資格でも就職することは可能ですが、資格を取得することでより高い評価を得られる可能性があります。
例えば事務職を希望している方の場合、事務職に関連する資格を持っているほうが、事務に関する基礎知識を持っていることを客観的に証明できます。また、資格取得の勉強を投げ出さずに続けたことを「忍耐力」「集中力」としてアピールすることもできます。
もし特定の資格が不要な業界でも、「MOS」「秘書検定」など、どの業界でも役に立つ資格を取得しておくと良いでしょう。
7.まとめ
フリーターの就職について、インターネット上では「厳しい」という言葉をよく目にしますが、最近は働き方の多様化もあって決して不可能ではありません。
フリーターとして得たものをアピールしたり、未経験OKの業界から仕事を選んだりすることで、正社員として就職することは十分に可能です。また企業によっては、前職の雇用形態に関係なくポテンシャルや実績を評価してくれるところもあります。
JOBPALでは、さまざまな求人情報を掲載しています。フリーターから正社員になりたい方向けの情報もありますので、ぜひ参考にしてください。
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