仕事のやる気が出ない原因8選とやる気を引き出す対処法を解説

この記事で分かること
- 仕事のやる気が出ない原因は「やりがいを見いだせない」「職場の人間関係が悪い」などがある
- やる気が出ないまま仕事を続けると、ミスが増えたり顧客に迷惑をかけたりする可能性がある
- 仕事のやる気を引き出すには「仕事から離れて休んでみる」「苦手な方との距離を置く」などが有効
- 対処法を試しても仕事のやる気が出ない場合は、部署異動や転職などの選択肢もあり
※この記事は6分で読めます。
「仕事のやる気が出ない原因は何だろう」
「やる気を引き出すための対処法を知りたい」
など、仕事のやる気が出ないと悩んでいる方もいるでしょう。
仕事のやる気が出ない原因は、仕事内容や人間関係、職場環境などいくつかの問題が考えられます。
今回は、仕事のやる気が出ない原因、危険性や対処法などを解説します。この記事を読めば、仕事に対するやる気が出ない原因や、やる気を引き出す対処法がわかり、気分を変えて仕事と向き合えるようになるでしょう。
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1.仕事のやる気が出ない主な原因8選
仕事のやる気が出ない原因は、主に8つが考えられます。自分に当てはまる原因があるか見ていきましょう。
1-1.仕事のやりがいを見いだせない
仕事のやりがいは、モチベーションに直結します。やりがいを感じないまま仕事を続けると次第にモチベーションが失われ、やる気も出ないでしょう。
自分に合っていない仕事、面白みを感じられない仕事は、モチベーションを高く保つのが難しいため、成果も出しづらいです。
無理に仕事を続けても、ますますやる気が低下するという悪循環に陥る可能性もあります。
1-2.職場の人間関係が悪い
職場の人間関係が悪い場合も、仕事のやる気を下げる大きな要因になります。
フルタイム勤務の場合、職場は一日の大半を過ごす場所です。人間関係が悪い場所で一日の大半を過ごすと考えると、なかなかやる気も出ないでしょう。
上司からパワハラやモラハラを受けている、性格が合わない同僚がいるなど、人間関係が悪い職場といえる原因はさまざまです。
人間関係に対するストレスを感じていると、仕事に対する熱意の維持も難しいでしょう。
1-3.正当な評価や給与を受け取れない
正当な評価や成果に見合う報酬は、仕事のやる気維持につながる重要な要素です。
いくら頑張っても適切に評価されず、昇給や昇格もなければ、仕事に対するやる気も出なくなるでしょう。
正当な評価制度がない会社に勤め続けると不信感が募り、働く意欲を失うきっかけになる可能性があります。
1-4.仕事で得られる刺激が少ない
同じ仕事を続けていると、業務や環境にだんだんと慣れていくものです。
慣れた環境では、新たな刺激を感じられずマンネリ化し、仕事に対するやる気が出なくなる場合があります。
仕事のやる気を維持するには、適度な刺激や変化、緊張感などが必要です。少しでも刺激を感じられるように、上司と相談して新しい業務に挑戦するのも良いでしょう。
1-5.燃え尽き症候群になっている
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)は、一生懸命頑張っているうちに、突然やる気がわかなくなる症状です。
燃え尽き症候群の発症パターンの具体例は、下記のとおりです。
- 責任のある仕事や課題を抱えすぎてパンクする
- 「絶対に成功させるぞ」とはじめは思うが、次第に無理がかさんでやる気がなくなる
- ストレスやプレッシャーに追われて限界を超えた結果、発症に至る
燃え尽き症候群になると朝起きられない、他者と関わりたくないなどの症状が現れます。
仕事を頑張るのは良いことです。ただし燃え尽き症候群にならないよう、十分な睡眠や趣味を楽しむなどのストレス解消法を取り入れましょう。
1-6.そもそも仕事が自分に合っていない
そもそも仕事内容や職場環境が自分に合っておらず、やる気が出ない場合も考えられます。
例えば、単純作業やルーティンワーク向きの方がクリエイティブな業務をすると、仕事の楽しさを感じられない可能性があります。
また、コミュニケーションを取ることに苦手意識のある方が接客業をすると、仕事に対する意欲がわきにくいでしょう。
どの部分が自分に合わないと感じるのかを明確にすると、対策がわかります。紙やメモアプリなどに合わないと感じる内容を書いて、原因を探りましょう。
1-7.プライベートで問題を抱えている
プライベートの問題も、仕事に少なからず影響を及ぼします。例えば、パートナーとの関係性の悪化や、子どもの教育に関する悩みなどです。
プライベートで問題が起こると仕事中も気になってしまい、仕事が手につかない、やる気が出ない状態に陥る可能性もあります。
仕事とプライベートの切り替えがうまくできないと生産性も低下してしまうでしょう。
1-8.心身ともに疲れている
心や体が疲れている状態だと仕事に対して前向きになれず、やる気が出にくくなります。
体力に自信がある方でも、長時間労働が続いていて休みが取れない状況では疲弊してしまうでしょう。
疲れすぎてプライベートを楽しめないと「なんのために働いているのだろう」と考えて、やる気を保ちにくくなる場合があります。
2.やる気が出ないまま仕事をする危険性
やる気が出ないまま仕事を続けるのは危険性があります。ここでは、5つの危険性について確認しましょう。
2-1.仕事のミスが増える
やる気が出ないまま仕事を続けた場合、注意力が散漫になりミスが増える可能性があります。
特に疲弊した状態だと集中力を保てず、仕事へのパフォーマンスも低下します。手順の間違いや資料の誤字脱字など、普段はしない些細なミスも起きやすくなるでしょう。
ミスを上司から注意されて自信を失うと、さらにやる気が下がるといった悪循環にも陥りかねません。
2-2.顧客に迷惑をかける
やる気が出ない状態のまま質の低い仕事をすると、顧客に迷惑をかける可能性があります。
やる気が出ないと、顧客への細かい配慮が不足したり、迅速で丁寧な対応が難しくなったりする方もいるでしょう。
迷惑をかけると、プロジェクト全体の結果に悪影響を及ぼし、顧客から不満の声があがります。最悪の場合、取引や契約が終了してしまうリスクを理解しておきましょう。
2-3.精神的な負担が大きくなる
やる気が出ない状態で仕事を続けてしまうと「仕事をやらされている」という気持ちが強まります。
結果的に前向きに仕事に取り組むのが難しくなり、精神的な負担も徐々に大きくなってしまいます。
仕事への意欲がなくなり、食欲が出ない、眠れないなど体の不調が現れたときには要注意です。
十分な休息をとっても状況が改善しない場合は、一度病院に行って心身の不調について相談しましょう。
2-4.社内評価が上がりにくくなる
やる気が出ないまま仕事を続けてしまうと、積極性がなくなり成長意欲も低下しやすくなります。後ろ向きの姿勢では、社内評価は上がりにくいでしょう。
また、やる気が出ないことが原因で仕事が雑になったり、遅刻が増えたりすると、勤務態度に問題があるとしてマイナス評価を下される可能性もあります。
さらにチームで働く場合は、仲間からの信頼も損なわれ、円滑に仕事が進まなくなるかもしれません。
2-5.キャリアに悪影響が出る
やる気の低下が続くと、昇進や昇給の機会が減る可能性があります。仕事のミスが増える、積極性が欠如するなどの結果、昇進や昇給の評価基準を満たせなくなるためです。
また、自分のキャリアに対するモチベーションも低下しがちです。
「続けても成果が出ない」「やりがいを感じない」などの否定的な感情が増えれば、スキルの習得や挑戦する意欲も失います。
スキルや経験がないと、昇進や転職の機会が訪れても実績や能力が不足しているため、望むポジションに就けない可能性があります。
やる気が出ない結果、将来のキャリアにも響いてしまい、自分の可能性を狭めてしまいます。
3.仕事のやる気を引き出す対処法
仕事のやる気を引き出すためには、これから紹介する9つの対処法を試してみましょう。モチベーションを回復させ、意欲的に仕事に取り組めるようになる可能性があります。
3-1.仕事から離れて休んでみる
やる気が出ない場合、仕事について考えるのを一度やめて休んでみるのも大切です。休むと気持ちがリセットされ、再び仕事に対して前向きに取り組めるようになる可能性もあります。
業務時間外に仕事のことを考えてしまう方もいるでしょう。対処法としては、1週間の中で仕事をまったく考えずに休む日を決めておくのがおすすめです。
仕事が忙しく丸一日有給休暇を取れない場合は、半日休むだけでも一定のリフレッシュ効果が見込めます。
3-2.苦手な方との距離を置く
やる気が出ない原因が人間関係にある場合は、苦手な方との距離を置くのもおすすめです。
しかし、相手が直属の上司だったり人数が少ない職場だったりすると距離を置けない方もいるでしょう。
苦手な方との関わりを避けられない場合は、仕事上の関係だと割り切りコミュニケーションを取るのは最低限にするのがおすすめです。
3-3.プライベートを充実させる
プライベートに問題を抱えており、仕事のやる気が出ない方もいます。
趣味や友人との時間を充実させる、プライベートの問題を解決すると、仕事に向き合う気持ちに余裕が生まれ、やる気が出てくるかもしれません。
プライベートが充実すれば、仕事以外での楽しみを糧に前向きな気持ちで頑張れます。
3-4.適度な運動で身体を動かす
適度な運動は気分転換になるため、ストレス軽減に効果的です。運動中は身体を動かすことに集中でき、仕事について考える時間が減る方もいます。
また、血行が良くなれば、脳へ酸素や栄養の供給が増えるため、やる気や集中力が高まる可能性があります。
ランニングやウォーキング、筋トレなどの運動で汗をかけば、気持ちをスッキリさせられるでしょう。
3-5.作業する環境を変えてみる
同じ環境で長時間作業していると、マンネリ化する方もいます。作業する環境を変えてみると、気分転換やモチベーションの向上につながる可能性があります。
例えば、フリーアドレスのオフィスであれば席を変える、会社に確認のうえ可能なら自宅ではなくカフェで作業するなどがおすすめです。
いつもと違う環境で作業をすると、新鮮さを感じられて気分も一新できるでしょう。
3-6.仕事の優先順位をつけてみる
多くの仕事に追われている場合は、優先順位をつけてみるとやる気が出る可能性があります。
どの仕事から手をつけて良いかわからなかったり、業務量の多さから疲労を感じたりする方もいるでしょう。
優先順位を整理すれば、今日最低限やらないといけない仕事が明確になります。
また、やることが明確であれば精神的な負担が軽くなり、モチベーションアップにつながる可能性があります。
3-7.上司や同僚に相談する
仕事のやる気が出ない悩みを、上司や同僚など信頼できる方に相談する方法も有効です。
「やる気が出ないと知られたらマイナス評価を下されるのではないか」と一人で悩む方もいるでしょう。
しかし、やる気の出ないまま仕事をするほうが評価は下がります。むしろ改善のために周囲に相談する姿勢は立派です。
相談すれば他者の視点からアドバイスを得られるため、新たな気付きや解決策が見つかる可能性があります。
3-8.評価や給与の交渉をしてみる
評価や給与に悩みを抱えている方は、人事や上司に交渉してみると評価が見直される可能性があります。
適切な評価によって待遇が改善すれば、仕事に対するモチベーションが上がり、やる気にもつながるでしょう。
ただし、希望条件を通すには、根拠となる成果をアピールする必要があります。
これまでの実績を整理し、会社への貢献度を明確にできれば、待遇を改善してもらえる可能性が高まります。
3-9.将来のキャリアについて考える
将来積み上げていくキャリアの道筋や、具体的な見通しを「キャリアプラン」と呼びます。
自分の理想のキャリアプランについて考えれば、具体的にどのような経験やスキルを獲得すれば良いのかが明確になります。
中長期的な目標を設定して、達成に必要なアクションを洗い出せば、仕事へのモチベーションにつながるでしょう。
4.対処法を試しても仕事のやる気が出ない場合
ここでは対処法を試しても仕事へのやる気が出ない場合の対策を、2つ紹介します。
4-1.部署異動の希望を出す
部署異動が可能で社内で他にやってみたい仕事がある場合は、上司に希望を出してみると良いでしょう。
相談する際は、異動したい理由やどのような仕事がしたいかなど、自分の気持ちを伝えるのが大切です。
異動先で新たな仕事に取り組みスキルの習得に励むと、やる気が出てくる可能性があります。
4-2.転職を検討してみる
さまざまな対処法を試しても、仕事の環境や人間関係などがどうしても改善できない場合には、転職を検討してみるのも選択肢の一つです。
特にパワハラや人間関係は、社風や労働環境に左右される部分も多く、個人の努力では解決しづらい問題です。新しい仕事に就くと、本来のやる気が戻ってくる場合もあります。
ただし次の職場でも同じような状況に陥らないためには、十分な時間をかけて自己分析をおこない、転職先を慎重に選ぶのが大切です。
何が原因で仕事のやる気を感じられないのか、自身が求める条件は何なのかを、転職前にしっかりと確認しましょう。
5.転職を検討する際の注意点
転職は人生の大きな転機です。転職して後悔しないためには、4つの点に注意する必要があります。
5-1.本当に転職するべきか考える
やる気が出ないからといって、今の仕事から逃げるような転職は避けましょう。転職先でも同じような不満を抱えたり、前職のほうが良かったと後悔したりする可能性があります。
自分にとって本当に転職がベストな選択肢なのか、冷静に考えるのが大切です。
今の職場への不満や転職で実現したい目標を整理したうえで、条件に合う転職先を探してみてください。
5-2.今の仕事を適当にこなさない
「もうすぐ転職するから」と今の仕事を適当にこなさないよう注意してください。任された仕事を最後までしっかりとやり切るのは、社会人として最低限のことです。
最後まできちんと仕事をこなせば、転職までにより多くの経験を積めるため、自分の価値を高められます。
また、上司や同僚との関係も良好に保て、円満に退職できる可能性が上がります。
5-3.事前に転職までの計画を立てる
転職すると決めたら、事前に退職や新しい会社で働き始めるまでのスケジュールを立てるのが大切です。準備時間を十分に確保すると、転職活動がスムーズになります。
転職は企業研究や応募書類の作成、面接の練習など、やることがいくつもあります。また、今担当している仕事の後任が決まっている場合は、引き継ぎの期間も必要です。
退職時期は、賞与や退職金が支払われるタイミングを考えて選ぶと良いでしょう。ただし企業によって支給規定は異なるので、事前に就業規則などの確認をおすすめします。
5-4.不安があればプロに相談する
転職に関する不安が少しでもあるなら、プロに相談するのがおすすめです。
転職サービスを利用すれば、プロのサポートを受けながら転職活動を進められ、自分に向いている仕事もわかります。また、応募書類の添削や面接対策などが受けられる点も魅力です。
JOBPALでは、仕事やキャリアの相談ができるカウンセリングサービスを提供しています。キャリアパートナーに悩みを相談すれば疑問を解消でき、次にやることを見つけられるでしょう。
転職に不安がある方や働き方の相談をしたい方は、お気軽にご応募ください。
6.新しい仕事にチャレンジする場合の仕事の探し方
転職を機に、新しい業界や職種にチャレンジしたい方もいるでしょう。ここでは新しい仕事にチャレンジする際の仕事の探し方のコツを紹介します。
6-1.やる気が出ない要因を考える
まずは今の仕事でやる気が出ない要因を明確にし、同じ状況に陥らないような仕事選びが大切です。
例えば、人間関係の悩みでやる気が出なかった場合は、コミュニケーションを取る機会が少ない職場だと、仕事上のストレスを減らせるかもしれません。
職種にもよりますが、工場などの製造業は主に一人の作業時間が長く、上司や同僚とのやり取りが少ないなどの特徴があるためおすすめです。
6-2.将来のキャリアパスを明確にする
キャリアパスとは、理想のキャリアプランを実現するための具体的なプロセスを指します。
何歳までにどのような能力やスキルを身につければ、目標とするキャリアに到達できるかを考えましょう。目標達成に必要な仕事を選ぶと、最短で理想のキャリアに近づきます。
キャリアパスが明確になれば、モチベーションが高まる方もいるため、やりがいも見いだせるでしょう。おのずと仕事に対するスタンスや行動も変わるはずです。
6-3.性格や能力に合う仕事から探す
やりたい仕事と向いている仕事が必ずしも一致しているとは限りません。
適職を選ぶためには、十分な自己分析をおこない、自分の性格や長所などの把握が大切です。「真面目」「忍耐力がある」「集中力が高い」など、自分の強みを言語化しましょう。
分析した情報をもとに仕事選びをすると、転職後のミスマッチを減らせるうえ、仕事の充実感も得やすくなります。
7.まとめ
「仕事のやる気が出ない」といった悩みは、誰にでも起こりうるものです。しかしやる気が出ない状態が続くときは原因を探り、対策を施す必要があります。
まずは今回紹介した対処法をもとに、自分で行動して状況を変えられないかを試してください。それでも状況を打破できない場合は、転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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